意味無きもの (ページ24)

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鉄則ページ24

まあとにかくキャスターは私達に協力してくれるらしい。

所長が｢私たちの事情をほとんど知らないのに良いのか｣と問うていた。

まあ人間ならば真っ当な質問だ。

キャスターはこう答えた。

ク｢自分の時代以外の事情には深く関わらない。あくまで兵器として協力する。それがサーヴァントの鉄則だ。｣

そう、今目の前にいる彼は、｢目の前にいる｣という錯覚が邪魔して忘れがちになってしまうけど、あくまでここ｢特異点Fのキャスター｣だ。

あまり私達と深く関わると、この先の未来を変えかねない。

良かれと思ってとった行動が、世界を破滅させるかもしれないし、世間一般でいう悪を正義とする者が、うっかり世界を救ってしまうかもしれない。

まあ別に世界救ってくれるなら文句はないんだけど。

大前提は｢歴史を変えてはならない｣。

一触即発、という言葉がぴったりだな。

まあここは既に変わり果ててるみたいだけど。

そんな鉄則ありきの｢私｣という存在。

さて、これからどう動くべきか。

選択肢は間違えちゃいけないからね。