ここは2004年の冬木 ページ18
『さーとっとと逃げるよ〜。』
所｢貴女さっき私達を守るって言い切ってたわよね!?なんで逃げ出すのよ!!｣
と言いながらもちゃんと走って逃げてくれる所長。
『確かに守るとはいっても、わざわざ相手に向い討たれる必要もないからね。戦いは必要最低限に抑えていきたいから！自分の身を危険に晒したくないなら諦めて付いてきてください!』
はぁ…とため息を吐きながら納得した様子の所長。
燃える街の中をしばらく走る4人。
立｢はぁっ、はぁ…何なの…、なんでこんな所にサーヴァントが…!!｣
『2004年の冬木…、そこで起こったことと言えば第五次聖杯戦争。誰が勝ち残ったのか記録されてないけど、確かに普通の人間には知られることなく終わったはずで…。』
立｢だったら…なんで…！｣
フォウ｢フォウ！フォウ！｣
マ｢！｣
立ち止まる4人。
目の前に張られた鎖が現れる。
それに触れようとする立香。
『立香、触っちゃ駄目だ。』
途端に動き出す鎖。
必死に避けたのでなんとか捕まらなかったけど…。
今のは完全に立香を捕らえようとしていた。
？｢残念…、新鮮な獲物を逃がしてしまいました。｣
霊体化を解いたサーヴァント。
？｢見知らぬサーヴァント達に見知らぬマスター…、あぁ…なんて瑞々しい…。｣
姿を確認した途端、前に出て防御姿勢をとるマシュ。
マ｢サーヴァントです！でも、マスターの姿が…。｣
『マスターなんていないよ。ここは特異点だ。なんでもありの世界だ。それと3人とも。アレは黒化したサーヴァント…、本来の姿ではない上に“闇堕ち”したようなものだから気をつけて…って言わなくとも気を付けるか普通。』
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作者名：きなこもち | 作成日時：2018年5月3日 13時
