意味無きもの (ページ14)

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力ページ14

-立香side-

｢…ウ…、フォ…フォウ…フォウ｣

立｢…くすぐった…、はっ!?｣

暗闇から目を覚ます。

フォウくんが私の頬を舐めていた。

立｢…ここは…!?｣

見渡す限り廃墟となった都会だろうか。

どうしてこんな所に…。

立｢!!｣

空を見上げると赤い何かが飛んでくる。

私に向かって…!?

必死になって構えた瞬間。

大きな音がする割に痛みを感じないので恐る恐る目を開けてみると。

立｢…マシュ!!｣

大きな盾を持ったマシュの姿が。

マ｢詳しい話は後ほど。今は伏せていてください。｣

『そーだよー。万が一頭ぶち抜かれちゃったら大変だからね。』

立｢Aさん!?｣

少し後ろに立っていた。

そこにいては危ない。

『何驚いてんの。っていうかそのAさんっての辞めようよ。気持ち悪い。』

立｢気持ち悪っ…?｣

『あー、だって同級生…いや、使い魔に敬語だなんて不要だよ、ご主人様。まあ一部を除いてだけど。』

立｢ご主人って…、｣

『それかやっぱり“マスター”の方がしっくりくる？うん、そうだね。それじゃあ契約だマスター。』

おもむろに道路に落ちてる小石を何個か拾うA。

立｢契約って…、そこにいたら危ない…!｣

『大丈夫、コイツをね…。』

魔力を込めているのか、ただの小石だったものがAの手の中で光り輝く。

『そーら、よっっと。』

投げた。

いや、あれは投げたと言っていいのか。

投げた際の波動がすご過ぎて、人型の大砲なのではと疑う。

投げた途端に相手からの攻撃は止み、間髪入れずに遠くのビルの上層が無残に散ったのが見えた。

立｢これが…サーヴァントの力…。マシュ…その格好は…。｣

マ｢コレは…、｣

｢きゃぁぁぁぁーーーー!!!!!!｣

遠くから女性の悲鳴が聞こえた。