【銀魂】常連さんは想うひと【沖田総悟】

解決のしよう ページ10

(――もう、ずっとこの調子だもんなぁ･･。)



沖田さんとは一定の距離を保っていて、私はずっと悩んでいて。

･･･そろそろなんとかしたいとは、心の底から思う。本当に。･･でも。




(解決のしようが･･。)




ない、というか。――いや、あるんだけど。


･･･うん、ないなんていうのはとんでもない嘘八百だ。ある。解決のしようは、ある。





でも、問題はそれが――沖田さんに直接聞くということが私にできるかであり。




(･･････やっぱり、怖い。)




最後の一歩を踏み出せずにいるのだ、私は。






「――沖田さん、どうぞ」



――と、そんな考え事をしているうちに出来上がったらしい団子とお茶を、沖田さんへ差し出し。



「あんがとねィ」


「･･いえいえ」




･･････やはり掠りもしなかった沖田さんと私の指先にため息を吐くのは、もうそろそろ嫌だなぁなんて思った。

･･もし嫌われてしまってたとしても、それが明らかになろうとも。今のこんな状況が続くよりはずっと良い気がして。








「――――あの、沖田さん」



数秒間の葛藤の末、遂に私はここ数週間の悩みについて沖田さんへ直接尋ねることにしたのだった。

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