【テニプリ】最強ガールが出会ったのは５

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戻った部屋はすぐに明かりが消されて真っ暗になった



この部屋もさっきまで一氏や千歳、遠山とかが遊びに来ていて騒がしかったらしい



一緒に戻っきた仁王も今ではベッドに潜り、寝息を立ている





静かになった空間には、３人の寝息が聞こえてくる
Aはさっきまでの事を思い出し、息を、吸ったり吐いたりと繰り返し





『お似合い、か…』



ため息を吐き出して、静かにベッドから降りて部屋を出た。




已然として、辺りは静寂だ


足音に物音、部屋を出た事で寝息すらも聞こえてこない





自販機の明かりを目指して開けた場所へと出てきた
ここの自販機はフリーだ

お金はいらない。


お茶のボタンを押す

一口飲むと、やっと息ができたかのようにスッキリとした


この合宿にきて、今までにない経験をたくさんした気がする

というより、味わった事のない気持ちになった




パーティー用のドレスなんか着させられて
嫉妬をしたり、女の子に恐怖を抱いたり
焦った、不安な、乾いた気持ちに…


お茶では喉が潤う事がないみたいに、付き合ってる事を伝えても一瞬だけ濡れて、すぐにかわいてしまう




…私、何をしにここへ来たんだっけ？




『テニスしに来てるんじゃん…。』



マネージャーとしてはいるが、私もテニスプレイヤー

このモヤモヤとイライラを解消するにはやっぱりアレしかない




私は何よりもテニスが1番好きなんだ
なんでそんな事、忘れてたんだろ




『練習しよ、』



空っぽになるまで、全部ぜんぶぶっ飛ばす


もうこんな息苦しいのはやめだ







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