【テニプリ】最強ガールが出会ったのは５

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赤「え…」

謙「おっ、あちゃー佐藤さん、やったか…;;」




あらあらと、気まずそうに後頭部をさすると、謙也はなぜかピコんと何かが浮かんだらしくニッと笑う


一方の赤也は、焦った顔で苦笑い
チラリと視線が、一瞬だけあった気がした。




だが、なんていえばいいのかわからなくて思わず逸らす
次は、光と目が合った



バレない様に、キョロキョロと
だから、仁王が南を横目で静かに睨んでるのをパッと見で捉える




謙「王様の命令は絶対なんやろー？
それにお前ら２人むっちゃ仲えぇし、バッと行って、パッと離れれば問題ないやんか！」




…どうやら、謙也の思考は斜め上を行ったようだ

２人に恋人や好きな人が居るではなく、２人がもしかしてそんな間がらなんでは、と…



南「えっと、あのっ…！」

赤「いや、さすがにこれは…！」


謙「なんやなんや！ほら！ドーンでバーンやでっ！」



バッもいってパッとではなかったのだろうか？

謙也に押され
南は赤也の胸元にポフッと収まって行く

そしてそれを赤也もしっかりと受け止めた。




ニヤニヤと笑って謙也さんに


満更でもなさそうにしている赤也に


止めに入りたくても楽しそうな様子を


ぶち壊しちゃいけないと思った自分に




ただのゲームでこんなにもイライラする私に


フラストレーションが溜まる




ただ、そんな嫉妬の気持ちも
この言葉を聞いた瞬間にショックへと変わった





仁「…さーて、もう遅いけぇ
そろそろ部屋に戻るかのう、の？A」

光「そっすね、もういい加減眠いっすわ」



２人は気をきかせてくれたんだと思う


何も言わずこっちを見る赤也と、残念がる謙也
トランプを片付ける白石




『そうですね、明日も練習ありますし…』




あくまでも、冷静に、フッと笑ってみせる
それでもリピートされる謙也さんの言葉



「なんや、照れなくてもええやん
２人ともお似合いやでー！」




３人が去る姿を見送る中、彼の背中に向けて南がニヤリとほくそ笑むのを誰が気づいただろうか。



きっと、今もなおそんな視線を受け続けている詐欺師の彼しか気づいていないだろう







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