「とりあえず翠原っつー奴に渡せばいいのな！」 ページ3
今日の部活は、もうすぐ練習試合がある事からｵﾌだった。
放課後になっても、結局高尾は絵を持ち主に渡せずにいた。
「ホント、どーすりゃいいんだよ…」
溜め息まじりに呟く高尾。
終礼が終わり、高尾は椅子から立ち上がり鞄から例の絵を何気なしに取り出した。
何度見ても上手く描かれている。
午後4時の日射しに照らされた用紙をぼぅっと見ていると
後ろから緑間の声がした。
「……お前、何かあったのか？」
「え、あ……真ちゃん」
「真ちゃんはやめろ。ったく、今日一日ずっと上の空だったのだよ」
やれやれという態度と表情の緑間を見て、高尾は取り敢えず彼に相談してみる事にした。
絵を見せて、説明をする。
…………すると
「…この絵……おそらく翠原の物だ」
「翠原って…真ちゃんがよく口に出してた？」
翠原 A。
緑間、高尾と同じｸﾗｽﾒｰﾄの1人。
特にこれといった絡みがある訳でもないのだが
今時の女子高生にしては珍しい程に真面目な内面を持っており
清掃の時間や授業中、委員会の係でもきっちりと行い
よく緑間が褒めていた｡
あのﾂﾝﾃﾞﾚの真ちゃんが褒めるとか、最初はﾚｱ過ぎて目玉出るかと思ったっつーの！www
「いや、いくら翠原が優秀だからって勝手になんでもかんでも決めつけるのは…」
「馬鹿め、方向を考えろ」
「………………方向？」
もう一度絵を見る。
緑間が分かりやすいように解説を始めた。
「奥の方に窓があるという事は少なくとも高尾の右方向の席の生徒なのだよ。
翠原はお前の2個右の席だ。
…そして翠原は美術部に入っている｣
緑間の発した言葉に高尾は吃驚した。何故最初からそれを言わない。
「まじかよ！ｶﾞﾁで翠原のじゃん！w真ちゃんが渡しに行く？」
「そうしたいのは山々だが職員室に呼び出しを食らってな」
「一応山々なのなwww」
会話を一通り終え、時計を見る。4時15分。
教室を見渡すと誰もいなかった。
遠くで吹奏楽部の音色が聴こえ、無人の机や椅子を温かく包むように響く。
普段味わえない放課後の校舎に高尾は胸を弾ませた。
「じゃ、ちょっと美術室行ってくるわ！」
これが、翠原と出逢う事になったきっかけ。
「幽霊って…翠原ってもしかして黒子の類に入んの？w」→←「美術の教科書に載ってそうなﾚﾍﾞﾙの高さだよな」
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飯井 - →早いような気がしたけど、グダグダしてるより読みやすくて好きです（＾ω＾）でもまだ2人の距離は…ねwニヤニヤしてまう（＾ω＾） (2014年4月29日 22時) (
レス) id: 62da41667c (このIDを非表示/違反報告)
飯井 - チャ、チャ、チャリアカーってなんすか？あと、小分けにすることにしたんすね？てんかい (2014年4月29日 22時) (レス) id: 62da41667c (このIDを非表示/違反報告)
KAME - 月影>ｺﾒﾝﾄありがとうございます！授業中ずっと落書きして成績最悪な作者ですが何か？← (2014年4月29日 18時) (携帯から) (レス) id: 5b37bf2054 (このIDを非表示/違反報告)
KAME - 飯井>ｺﾒﾝﾄ感謝です！前の主人公は出すかどうか迷っています。出来ればｷｾｷの世代達も登場させたいです(*^^*) (2014年4月29日 18時) (携帯から) (レス) id: 5b37bf2054 (このIDを非表示/違反報告)
月影 - 読唇術www色々とハイスペックすぎますねこの学生どもwww← 授業中絵ばっか描いてても成績優秀とか理想ですね…＼(^o^)／KAMEさんもそうだったりしてw (2014年4月29日 18時) (携帯から) (レス) id: 7f3dc4fee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KAME | 作成日時：2014年4月27日 20時
