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「美術の教科書に載ってそうなレベルの高さだよな」 ページ2

それは、次の授業の為に教室を移動している時に起こった。



教科書とノート、筆記用具を脇に抱えて

高尾は緑間の隣を歩いていた。

「なー、昨日のドラマ見た!?」

ケラケラ笑う高尾に対して全く興味のない話題を振られたせいか

緑間は黙々と歩き返事をしなかった。

「事件モノなんだけど、爆発のCGがクソみてーにクオリティ低ぇんだよ!w」

それでも高尾は話を続けた。緑間のスルーは慣れっこなのか決して話をやめる気はない。

いい加減、煩くなって緑間がキレる寸前になった頃





ひらり。





高尾は目の前に落ちた紙を見て「あっ」と声を上げた。

誰かが一枚の用紙を落としてしまったらしい。

「ちょ、オイ!」

紙を拾い、顔を上げるとそこには当然の如く高尾達のように教室を移動するクラスメートが溢れ返り

紙を落とした主は見当たらなかった。

ぽかんと口を開き、「やべぇよコレ…どーしよ」と悩む。

そうだ、紙に名前でも書いてたら。

そう思い、高尾は裏返しになっていた紙を表にめくる。









瞬間、高尾は目を見開いた。









落とし主の名前は書かれておらず

代わりに載っていたのはスケッチ。

…高尾の顔が描かれていた。

「えっ!!?」

それもかなり上手い。

ポーズからして、授業中だろう。頬杖をついて、部活の疲れから眠気が襲い瞼を閉じている。

右手に持っているのはシャープペンシル。奥にある窓から射し込む光と、顔の影の濃淡が性格に描かれていた。

余りのレベルの高さに呆然とする。

………が、

「なんで俺が描かれてんの…?」

自分の知り合いに絵描きなどいない。

高尾は自分が見知らぬうちに観察されていた事に鳥肌を立たせた。

「…どうした高尾、急に止まって。授業に遅れるのだよ」

「あ、ワリっ!」

取り敢えず高尾はスケッチ用紙を自分のファイルの中に収めた。

「とりあえず翠原っつー奴に渡せばいいのな!」→←*プロローグ*


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飯井 - →早いような気がしたけど、グダグダしてるより読みやすくて好きです(^ω^)でもまだ2人の距離は…ねwニヤニヤしてまう(^ω^) (2014年4月29日 22時) (レス) id: 62da41667c (このIDを非表示/違反報告)
飯井 - チャ、チャ、チャリアカーってなんすか?あと、小分けにすることにしたんすね?てんかい (2014年4月29日 22時) (レス) id: 62da41667c (このIDを非表示/違反報告)
KAME - 月影>コメントありがとうございます!授業中ずっと落書きして成績最悪な作者ですが何か?← (2014年4月29日 18時) (携帯から) (レス) id: 5b37bf2054 (このIDを非表示/違反報告)
KAME - 飯井>コメント感謝です!前の主人公は出すかどうか迷っています。出来ればキセキの世代達も登場させたいです(*^^*) (2014年4月29日 18時) (携帯から) (レス) id: 5b37bf2054 (このIDを非表示/違反報告)
月影 - 読唇術www色々とハイスペックすぎますねこの学生どもwww← 授業中絵ばっか描いてても成績優秀とか理想ですね…\(^o^)/KAMEさんもそうだったりしてw (2014年4月29日 18時) (携帯から) (レス) id: 7f3dc4fee9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KAME | 作成日時:2014年4月27日 20時

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