朔間兄妹は難しい。②【あんスタ】 (ページ26)

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零とちいさな弟妹ページ26

零side

凛月「おにいちゃん」

我輩の後ろをついてまわる凛月

母「凛月は本当に零くんの事が好きなのね」

幼い頃、まだAが生まれる前。
凛月は甘えん坊でいつも我輩にくっついていた。

そんな凛月が愛おしくて、
我輩と同じ体質、それより重い体質を持つ凛月は俺にとってか弱くて守らなければならない小さな弟だった。今でもそれは変わらない。

父「良くもこんな出来損ないを産んでくれたな」

父「何年かに一度生まれるのあのお方の生まれ変わりが我が子だと思っていたのに…とんだ見当違いだな」

Aと出会った時、この子は誰からも愛されていないのだと一目で分かった。泣いて見向きもしない母と罵倒をする父。

凛月「ふふ、りつもおにいちゃんみたいなおにいちゃんになれるかなぁ」

初めて凛月がAを抱っこした日。
凄く愛おしそうな目でAを見ていた。

零「凛月はAのこと好き？」

凛月「だいすきだよ？おにいちゃんはAのこときらいなの？」

零「大好きだよ」

凛月「りつとおなじだねぇ」

小さな弟が小さな妹を抱きしめる姿を見て俺に守るものが増えたんだと実感した。

「れぃにぃ！りぃにぃ！」

凛月「おいでA」

俺と凛月の後ろをついてまわるA。
髪の色が、体質が違えど愛おしかった。

俺にとってAもか弱て守るべき小さな妹。
離れ離れになったけど側にいて、守ってやりたいと思うのは俺のエゴなのか？