朔間兄妹は難しい。【あんスタ】 (ページ46)

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熱と兄者と末っ子ページ46

「んん…」

零「目が覚めたかや？」

「れ、にぃ？」

熱にうなされていたA。
ぼんやりと意識が戻り目を覚ました。

零「今、凛月がお粥作りに行っておるから」

「れーにぃ…」

零「なんじゃ？」

「…だっこ」

零「…んﾞんﾞんﾞんﾞんﾞ、おいで」

Aの激レア甘えん坊にノックアウトな零。
ゆるっゆるの顔でAを膝の上に乗せた。

「れーにぃの匂いだぁ…」

胸に顔を擦り付けるAに零は天を仰いだ。

「れーにぃ」

零「なんじゃ？」

「もうどこにも行かないでね」

零「我輩はずっと一緒じゃよ」

｢またピアノおしえてね」

零「もちろん」

「今日は酷いこと言ってごめんね」

零「気にしとらんよ。我輩こそAの気持ちを組んでやれず申し訳なかった」

熱のせいか素直にたどたどしい言葉で話すA。

「れーにぃ」

零「なぁに？」

「へへ、れーにぃ

すき」

零「…………え？」

Aの言葉に固まってしまう零。そんなことも知らず、Aは再び眠りについた。

零「これは夢？いや、現実なのかや！？我輩は愛しておるぞ！A！」