じゅうせな ページ17
〜1時間後〜
椚「お待たせしました」
Aさんの元に行くとそこには両手を広げて抱っこと言わんばかりのポーズをとる姿があった。
椚「えっと……」
困惑する私を見兼ねたのか瀬名くんが口を開く。
泉「ちょっと、抱っこって言ってるんだから抱っこしてあげなよねぇ?」
椚「はぁ……わかりましたよ」
抱き上げるとまだ私にしがみつくAさん。
椚「では、私たちはこれで失礼しますね」
泉「A!またねぇ!今度はゆう君も一緒にお話しようね!」
椚「瀬名くん、今日はありがとうございました」
泉「別に椚の為じゃない。」
ーーーーーーーーー
現在 泉side
Aと初めてであった時のことは今でも覚えている。
椚先生にピッタリくっついて、無表情で、お人形さんのようだったA。でも、その瞳の奥には1人にされる恐怖が映っていた。
あ、この子も俺が守らなきゃ。
こんな汚い世界にひとりになんかさせない。
だから当時の俺は
「お兄ちゃんって呼んでね!」
少しでもAを安心させられるようにそう言った。
だけど、現実とは裏腹にゆうくんはモデルを辞めちゃうし、Aも突然俺の前から姿を消した。
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鮭キュンキュンキュイ - クソ好きです。なんか涙出てきた… (12月27日 13時) (レス) @page41 id: 896b5072a5 (このIDを非表示/違反報告)
かろまる(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました…!陰ながら応援してます (11月2日 10時) (レス) id: ac4f7ca187 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年3月20日 22時) (レス) @page31 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 | 作成日時:2022年11月20日 0時