ダイヤモンドリリーの咲く頃に [文豪ストレイドッグス] [中島敦]

一六輪目 ページ17

敦side
「いらっしゃいませ、敦くん」


彼女はこちらを見てにこっと微笑んだ


あれから僕はうずまきに行く回数が多くなった


まぁ、その理由は………Aちゃんに会いたいからなんだけど 自分で言うのも恥ずかしいな


カウンターの席に座って何時もの？を頼む


「えーっ「今日もコーヒーのミルク入りかな？」うん、お願い」


毎回、コーヒーのミルク入りを頼むのでAちゃんが何も言わなくても入れてくれる


しかも、好みの分量も覚えてくれたらしく、いつも同じ味のコーヒーを出してくれる


「はい、コーヒーのミルク入りだよ」


コーヒーのいい匂いが香る。あれ、コーヒーの隣には何故かクッキーがあった


「ねぇ、このクッキーってなに？なんかの出し間違い？」


「あぁ、それはねおまけ。何時も来てくれてるからお礼だよ」


そうやってまた、にこっと微笑む。 綺麗な微笑み方だなぁ


それと同時に自分だけに出してくれるということにとても嬉しくなった


「じゃあ、ありがたくもらうね。」


入れてもらったコーヒーとクッキーを口の中に入れる


「美味しいよ、今日も」 「誉め言葉、ありがとう」

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