ダイヤモンドリリーの咲く頃に [文豪ストレイドッグス] [中島敦]

一七輪目 ページ18

敦side
Aちゃんと二人で話していると「カラン」とドアが開いた


「いらっしゃいませ」Aちゃんがいつの間に仕事モードになり、声をかける


誰だか気になってそちらを見ると、


「隣、いい？」と横で首をかしげている鏡花ちゃんが居た


「うん、全然大丈夫だよ」そう言ったら鏡花ちゃんは隣の席に座った


「ご注文は何にしますか？お客様」「緑茶」


鏡花ちゃんが注文すると、「かしこまりました」と店の奥へと移動して行く


「鏡花ちゃんはそういえば、『コーヒー』って飲んだことある？」


僕的には(失礼かもしれないけど)飲んだことがなさそうだったので聞いてみる


「『こーひー』って言うのは飲んだことはない」


やっぱり、飲んだことは無かったらしい


「こちら、緑茶になります。熱いので御気をつけてお飲み下さい」


「コトッ」と鏡花ちゃんの目の前に緑茶が置かれた


凄く美味しそうなので、目をキラキラさせて見ている


待ちきれなくなったらしく、隣で緑茶をゆっくりすすっている


「熱い」

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