進撃の巨人 エレン達の幼馴染は調査兵団志望

巨人が20体 ページ20

in女子寮


就寝時間までにはまだ時間があるから、皆思い思いのことをしている。

私はベッドに座っている。


エレンの、“髪長すぎやしねぇか？"と言う言葉を思い出し、自分の髪を一房取り、眺める。

自分的には長いとは思わないが、エレンが言うなら…ということで、髪を切ることにした。

が、ここで一つ疑問が生じる。


前髪を自分で切ることは容易いが、後ろ髪を自分で切るとなるとどうだろう…。
自分で切って失敗するか、誰かに切ってもらうか。



…確実な後者を選ぶことにした。


貴「ミカサ」

私の隣で読書をしていたミカサに頼もうと思い、ミカサを呼ぶ。

ミカ「？…(人1)？どうしたの？」

本をパタンと閉じて私の目を見る。

余談だが、人と話す時にちゃんと相手の目を見てくれるミカサは好きだ。

貴「髪を切って欲しいのだけれど？…肩に着くくらいまで。」

ミカ「いい…けど、私の髪も切って欲しい」

…？

貴「切るの？…凄く綺麗な髪なのに」

ミカ「うん。(人1)と同じくらいの長さで。」

貴「…分かった」



新聞紙とハサミを持って部屋の隅へ。

流石にベッドの上では切らない。


新聞紙をひき、髪をバッサリ切る。

ミカサの髪も切り終わった時に、下の方で二つ結びをしている子に話しかけられた。


？「あれ？髪、切っちゃったの？」

…誰？


失礼だけど、名前が出てこない。
それが顔に出ていたのか、その子がああ、と言って言葉を続けた。

ミーナ「私はミーナ！よろしくね！」

…

貴「…よろしく」

ミカ「…」

ミカサは不機嫌のようだ。





カンカンカンと、鐘の音が聞こえて来た。
就寝の合図だ。


今日はこれで終わった。
明日から訓練が始まるらしい。



…エレンを守るため、私はもっと強くならないと…！

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