進撃の巨人 エレン達の幼馴染は調査兵団志望

巨人が17体 ページ17

エレ「(家に当たってるわけがない…とっくに逃げたに決まってる！あの角を曲がれば… いつもの家が…！ いつもの…)」

エレ「母さん！」

私たちの目線の先には、壁の破片で潰された家…そして、その家に潰されているカルラさんだった。

カルラ「…エレン…かい？」

エレ「(人1)！ミカサ！そっちを持て！この柱をどかすぞ！」

貴方「分かった！」

エレ「せーの！」

その時に聞こえて来た、大きな足音…これは………巨人！！

…体の至る所から冷や汗が出てくる……早く…早く…！！カルラ…さんを！


エレ「(人1)！ミカサ！急げ！！」
貴方/ミカ「分かってる…！」

エレンにそう言われ、さらに力をいれる…でも…子供の力じゃ、ビクともしない

カルラ「きょ…巨人が…入ってきたんだろう？」
カルラ「エレン！！(人1)とミカサを連れて逃げなさい！」

エレ「に…逃げたいよ！俺も！！早く出てくれよ！早く！一緒に逃げよう！」
カルラ「母さんの足は瓦礫に潰されて、此処から出られたとしても走れない…分かるだろ？」
エレ「オレが担いで走るよ！！」

カルラ「どうしていつも母さんの言うこと聞かないの！最後くらい言うこと聞いてよ！」

貴方「(最後なんて…言わないで…)」

何もできない自分に涙が出てくる。カルラさん1人も救えない私に

カルラ「ミカサ！！」

ミカ「ヤダ…イヤだ…」

カルラ「…(人1)！(人1)なら母さんの言うこと聞いてくれるだろう！？」

貴方「もう…失いたくないの…カルラさん…早く…出てきて…！」

カルラ「！！」

ズシン…ズシン…と、次第に大きくなって来る足音…近くに…いる…！！

カルラ「3人とも逃げて！」

エレ「(人1)！ミカサ！早く…！」

貴方/ミカ「う…ん…！！」

カルラ「(このままじゃ…3人とも…！！)」

ダッ！

カルラ「！！」
カルラ「ハンネスさん！」

ハンネスが鞘から超硬質ブレードをだすと

カルラ「待って！戦ってはダメ！！」
カルラ「子供達を連れて…！逃げて！」

ハンネス「見くびってもらっちゃ困るぜ カルラ！オレはこの巨人をぶっ殺して、きっちり4人とも助ける！」

カルラ「お願い！！」


__その後は柱に集中していて分からなかったけど…ハンネスさんがブレードを鞘にしまい、此方に向かってきたのは分かった。ハンネスさんは、巨人と…戦わなかったんだ__

そして私達は、ハンネスさんに抱きかかえられた

カルラ「ありがとう…」

エレ「オ…オイ！？ハンネスさん！？ 何やってんだよ…！母さんが…まだ！」

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