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しばらくしても降りてこないからと心配した３人が部屋へとやってきて、驚いていたが事情を説明し、松潤に抱えてもらってリビングのソファへと寝かせる。
ニノの小さくてかわいい手には、ガラスで切れた上にさらに力を入れて握っていたせいで痛々しい傷ができてしまっていた。
翔「痛いよな、、起きるなよ〜」
翔くんがそっと消毒をして、ガーゼを貼ってあげる。
雅「にのちゃんさ、怖かったのかもね...」
側に座っていた相葉くんがニノのことを見ながら話し始めた。
翔「こわい？」
雅「うん。急に奪われた幸せを、また手に入れることが。きっと、にのちゃんにとっての幸せは、大好きなお母さんとお父さんとの思い出なんだよ。」
智「うん」
雅「でもそれに自分で蓋をして。見えないようにして。」
潤「その蓋をした思い出を、幸せをまた手に入れることで取り戻しちゃうってこと...？」
雅「うん...幸せがある限り、悲しいこととか辛い事が何倍にも大きくなって襲ってくるのが、耐えられなかったんじゃないかな」
翔「だから、自分で手元にあった幸せを壊したのか」
雅「だと思う...」
智「にの自身、自分のことが分かんなくなってたんだろうね」
俺たちはニノが寝ている間に部屋に散らばっている割れたガラスを片付けて、大事な家族写真はリビングの棚の中にしまった。
ニノには幸せは怖いことじゃないんだよって伝えてあげないといけない。ニノ自身がそれを理解して、体が慣れてからこの写真をまた飾ってあげる。
それまでは一旦棚の中でお休みだ。
ニノは最近よく寝れていなかったからなのか、ベッドへと移動させてもなかなか起きることはなく、次の日の朝までぐっすりと眠った。
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作者名：Kai | 作成日時：2020年7月11日 11時
