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翔「あ、ニノおはよ〜」
智「おきたか〜」
潤「お、トースト食べるか？」
和「あの...昨日なんか迷惑かけたよね、、ごめんね」
そう言って手に貼ってあるガーゼを見ながら謝る。
雅「迷惑なんて一つもかかってないよ？むしろ、なんで頼ってくれないの？その方が断然迷惑だよ」
智「相葉ちゃんっ」
雅「にの。辛い時は辛いって言わなくちゃ。怖い時は怖いって言わなくちゃ。」
あまりにもドストレートな相葉ちゃんの言葉にニノは俯いた。
そんなニノにも相葉ちゃんは目線を合わせて話し続ける。
雅「昔からそうだったでしょ？俺はニノちゃんのヒーローなんだから。ニノちゃんにはヒーローが４人もいるんだよ？無敵だよね」
和「…」
雅「確かに、たまに幸せすぎて自分が怖くなるときがあるかもしれない。でもね、幸せを怖がってたら、辛さも苦しさも、何も感じなくなっちゃうよ？あの時のニノちゃんみたいに...」
相葉ちゃんは優しい顔をして語りかける。
雅「辛さも苦しさもない方がいいって思うけど、それがないと、幸せを感じられなくなっちゃう、、、。
知ってる？"no rain, no rainbow"っていう言葉...。雨が降らなければ、虹は出ないっていう意味。
何か落ち込むようなことがあっても、そのあとは必ずいいことが起きるんだよ。そう思えば辛さも苦しみも乗り越えられる気がしない？」
和「...うん」
雅「ニノが幸せだと俺らも幸せだしね〜」
和「ふふ、うん」
2人には他の3人には分からない、昔から変わらない空気感があった。
相葉ちゃんだからこそ、ニノとまっすぐ正面から向き合うことができる。
それからニノは少しずつ幸せという恐怖から抜け出して、今では自分の部屋に新しい写真たてに収められた家族写真が大事に飾られている。
翔「にの〜！そろそろ出かけるよ〜！」
和「はぁーい！じゃあ行ってくるね母さん、父さん」
写真の中の2人がくれる幸せは今でもずっと、
ニノの胸の中に残り続けている。
Fin.
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作者名：Kai | 作成日時：2020年7月11日 11時
