ｓｉｄｅ 和也 ページ10
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「 にしてもさぁ… 」
翔ちゃんと過去の笑い話や
恋愛話で盛り上がった
「Aちゃんって、重度の鈍感だよね」
眉毛を下げて
困ったように翔ちゃんが笑った
「や、ほんとに、そこよ。俺結構分かりやすくしてるよね？」
いやほんとにそう。
多分、ほかの普通の女だったら
俺が同じような態度をとったら
絶対に好意に気付くはずだ
ていうか
そこらへんの女だったら
絶対落とせてると
我ながら思うぐらいだ
けど
問題のAちゃんですよ
ていうか
キスしたら普通に気付くでしょ？
俺があんなに毎日のように
会いに行ってたら
少しぐらい勘付くでしょうよ
「うん、かなりね。笑 でもまたそういうとこが、でしょ？」
「うん。たまんない。笑」
俺がそう言うと
ハハって爽やかに笑った
「いや、でもね、俺ね、正直意外だった」
「ん？なにが？」
翔ちゃんの
2杯目のビールはもう空きそうだ
明日から大学が始まるから
あんまり飲めないのを考慮して
烏龍茶を２つ頼んだ
「ニノってこんな惚気るんだなぁって。笑」
そう、
ニヤニヤするもんだから
恥ずかしくなって
「何よ。笑 普通に恋愛ぐらいさせてくれよ！笑」
そう返すと
ごめんごめん。って笑った
「つーか、翔ちゃんは？」
俺がそう聞くと
「うーん。今はいいかなぁ。」
そう言って
手元にあったお手拭きを手で弄んだ
まぁ、
薄々は気づいてた
こうして
すごいアイツの話を聞いてくれてるけど
もしかしたら
翔ちゃんも、なのかなって。
翔ちゃんはいいやつだから
絶対に奪ったりはしない
し
俺のことを凄い考えてくれてる
ほんとに
ほんとに
いい友達を持ったなぁ
っていつも思う
「そっか。ありがとうね、俺ばっかり。モテるんだから一人や二人遊んで見たら？しっくりくるかもよ？」
「プレイボーイは無理だわ。笑 俺そんな器用じゃないし」
舌をベーッて出して
悪戯っ子のように笑った
翔ちゃんは器用だけどね
俺の、ありがとうの意味にも
翔ちゃんはきっと気付いてるし
ほんとに、尊敬できる
俺の、大事な友達。
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べに - ようこさん» 洋子さん、ありがとうございます(^^) そういっていただけるとさらに頑張れちゃいそうです笑これからもまた、よろしくお願いします！ (2017年1月30日 16時) (
レス) id: 758bce8d9e (このIDを非表示/違反報告)
ようこ - 『この時間が空間が泣きたくなるくらい』というフレーズ大好きです。ここに虹の歌詞を持ってくるのさすがです！！ (2017年1月28日 2時) (レス) id: 736dfc5f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べに | 作成日時：2017年1月1日 14時
