デート ページ12
恋人からの誘いは、唐突だった。
「A、次の土曜ってご予定あります?」
『土曜は……確か何も無かったと思いますよ』
旧多さんはニッコリして、言った。
「じゃ、デートしましょ♪」
久しぶりの誘いが素直に嬉しい。
私は笑顔で頷く。
『はい!』
………まぁ、嫌と言っても私に拒否権はないんだろうけど。あの顔は「まさか、断りませんよねぇ」って顔だった。
まぁ、そんなことより土曜日が楽しみになってきた。
*********************
土曜日。デート当日。
待ち合わせ場所にはすでに旧多さんがいた。
「おはようございます、A」
『!!?』
いつも通りの爽やかスマイルに、圧倒的違和感。
『め…眼鏡……!!?』
旧多さんの目には、オシャレな眼鏡が掛けられていた。
「ふふ、伊達ですよ。似合います?」
『…っ、それは、反則でしょ……!』
いつも眼鏡をかけていない人が、オフの日に眼鏡をかけることで、いつもと違う雰囲気を漂わせる。
いわゆるギャップ萌えだ。
更に、旧多さんはかなりのイケメン。イケメンに伊達眼鏡は反則級の萌えなのである。
ああああ、ヤバイ。かっこよすぎる………
「Aも今日は一段と可愛いですね」
顔が熱を帯びていくのが分かる。
『……やめて、下さい///』
1日、大丈夫じゃなさそう……
こうして、久しぶりのデートはスタートした。
********************
「……そろそろ、お開きにしましょうか」
夕方になり、デートも終わろうとしていた。
「家まで送りますよ」
『ありがとうございます』
繋がれた手が熱い。それが心地良くて、ずっと握っていたいと思う。
「……さ、着きましたよ。楽しかったですか?」
『はい、とっても!ありがとうございました』
笑顔でお礼をして、手を離した。
「じゃあ、また行きましょうね。」
歩き出す旧多さん。思わず呼んでしまう。
『あ……っ…二福さん』
旧多さんは少し驚いたように振り向いて、駆け寄ってきた。
私の頬に触れて、
「…A…可愛すぎだ……抑えきれない……」
そう言って、キスをした。
眼鏡を外しながら、私に笑いかける。
「眼鏡、キスの時に邪魔ですね……これからたくさんキスするから、外さないと」
『!!…たくさんって…///…路上で…?』
旧多さんはニヤッと笑う。
「やっぱ、お泊まりデートにしましょうか…」
『な、///……いい、ですよ…?///』
結局、深夜までデートは続きそうだ。
29人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えぬ=)(プロフ) - ハニーさん» いえいえ!いつも読んでいただきありがとうございます!! (2018年12月24日 2時) (レス) id: ae2a3cb03d (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 忙しいのに書いてくださりありがとうございます(*≧∀≦*) (2018年11月24日 9時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
えぬ=)(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!遅くなってすいませんでした。あんな感じでよろしいでしょうか?(すごい駄作です。すいません。) (2018年11月19日 0時) (レス) id: ae2a3cb03d (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - リクエストいいですか?遅くなっても構いません!幼少期のにむにむとそのお世話役?みたいな感じの夢主をお願いします! (2018年8月19日 15時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
えぬ=)(プロフ) - ハニーさん» いえいえ!そんな……ありがとうございます(*^^*) (2018年8月19日 12時) (レス) id: 7caad0d682 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えぬ=) | 作成日時:2018年8月16日 2時