第三十二話 ページ35
ーー貴女side
貴「ﾊｯﾊｯーーあ、」
廊下の曲がり角を行こうとして、私は足を止めた。
ううん、反射で足を止めてしまった。
???「煩いですねぇ」
その言葉に、声に胸が騒いだ。
ご主人様だ…やっぱり鉢合わせになったんだ。
私のせいだ…。
ソッと壁に身を寄せて様子を見る。
貴「っ！皆っ」
傷だらけで倒れている皆の姿。
侍女さんたちに捕まってる。
…それを見ても、私の足は前へは進まない。
恐怖で震える。
頭の中でリプレイされる記憶、記録。
私はまだ、切り捨てられていない。
こわい、こわいこわいっ！
ご主人様に逆らったら…また…。
ーーこのまま、一人で逃げる？
貴「…いたっ！」
ポコッと誰かに頭を叩かれた。
なっなに！？誰！？
???『A！しっかりして！』
頭の中を流れる、聞きなれた声。
目の前には真っ白な、兎のぬいぐるみ。
手にあるのは丸めたノート。
さっきはこれで叩かれたのかな？
貴「…て、白！無事だったの！？」
白『うん
あの人白を知らないから気づかなかった』
そんなことは今、どうでもよくて…。
白『助けに来てくれたのに、皆を見捨てるの？
それでいいの？A』
貴「よくない…あれ？」
白『決まってるね』
即答できた…。
白『頑張れ！Aならできる！
変われるよきっと！』
貴「白…うん」
私は小銃を持っていた手に力を込めた。
太「敦くん！」
太宰さんの声にハッとする。
見れば中島しんはご主人様に銃口を向けられていた。
今にも引き金を引いてしまいそうだ。
田「あの世でAに会ったことを後悔しなさい」
敦「僕は、後悔しない！」
胸に熱いものが込み上げた。
中島さんは後悔しないって。
私と会ったからこんなことになったのに。
後悔しないと謂った、私と会ったことを。
ーー中島さんを失いたくない！
ーー皆を、失いたくない！
田「……そうかぁ」
私は飛び出した。
その時、記録の中から情報を取り出す。
拳銃に関する情報を、だ。
記録の海を泳ぎ、情報を取り出し、習得する。
その間、およそ０・１秒。
私は銃を構えた。
マニュアル(記録)通りに。
狙うのはーーー
私は引き金を引いた。
パァン！ーーーーーーーカシャン
ご主人様の拳銃は手から弾き飛ばされ、床に落ちた。
太「ーーAちゃん…」
私は太宰さんに名前を呼ばれた。
太宰さんを見る。
真っ直ぐに、目と目を合わせて。
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ニコな(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます！合ってますよ！おめでとうございますo(^-^o)(o^-^)o気づいてくださってありがとうございました(*^^*) (2016年11月5日 21時) (
レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)
ニコな(プロフ) - 藍さん» 落ちはまだ決めていません。けど、変なフラグ立っちゃってますね(笑)後々アンケートするかもなのでよろしくお願いします(*´ω｀*) (2016年11月5日 21時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 読ませていただきました！！曲ってノ〇ガミの午〇の待ち合わせですかね？合っていなかったらすいません (2016年11月1日 22時) (レス) id: fb3b88237c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - これってー中也さん落ちせですかー？ミー的には中也さん落ちが良いんですけどーまぁ読めばわかりますよねー続き読んできますー (2016年10月30日 15時) (レス) id: b5991fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
ニコな(プロフ) - よるるさん» よるるさん読んで下さってありがとうございました！頑張ります(≧▽≦) (2016年6月8日 22時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコな | 作成日時：2016年5月25日 23時
