泣かないで、笑って？（桃） (ページ45)

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年が明けて、はやくも1ヶ月が過ぎた。

その間も、のんちゃんに会いに行ってはくだらない話をして二人で笑いあった。

「そういえば、もうすぐバレンタインだね」

「せやなぁ」

今年は何を作ろうか。

まぁ作るって言っても、去年まであげてたの大毅だけだったけど。

今年はのんちゃんにも、渡したいな。

本命はきっと渡せないから、あくまでも友チョコ。

「なんかくれるん？」

「うん。のんちゃんにも何か作ろうと思って。何なら食べられるかな？」

のんちゃんが好きなのはいちごミルクだけでなく、甘いものならなんでも好きらしい。

「食事制限とか考えたら、クッキーとかがベストかな？」

クッキーか。

クッキーなら前に作ったことがあるから大丈夫そう。

「わかった！楽しみにしててね！」

「おんっ！」

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やっぱりのんちゃんの笑顔が好きだ。

その甘くて純粋な笑顔を私が守りたいって強く思った。

誰よりも近くで、ずっと見ていたいって思った。

ずっとは無理かもしれない。

物理的に考えて、きっとずっとは無理だろう。

だったらせめて桜が咲くまで、隣で笑っててね。

のんちゃん。

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