【黒バス】 偽 恋 。 【黄瀬】

疑問。 ページ5

「Aさん、こんな奴のことが好きなんですか…？」







ぷるぷるしながら聞くなてっちゃん。

そんなわけなかろう。








「そっスよ！俺の彼女だもんね」


『ちょっと待って！！うちさ？貴方に声かけられたとき逃げたよね？！覚えてる？』








逃げたのも悪いと、少しは感じている。ほんの少しだけ。






「いや〜俺の告白断る子とかいないっスから。逃げたってことも肯定の1つに入るのかな〜って」


『じゃあうちがモデルからの告白を断った女子第一号になってやろう』


「え〜今更なしっスよ！」







無しも何も最初から許可してんわ。阿呆だなこいつ。






「Aさん、今すぐ別れることをおすすめします」


『あっ。いい。それ採用。
　黄瀬涼太くん、今までありがとうございました、お世話になってないけど、お世話になりました』







丁寧に別れを告げた、一般ピーポーがいるこのマジバで。








「俺の何がいけなかったっスか」








可笑しいな、耳が見える。ゴールデンレトリバーのあのもっふもふした長い毛の耳が。







『何が悪いって、告白からこの瞬間全部最悪』


「うぅっ…」









一瞬しょんぼりしていていたようだが、
今度は目を輝かせ見つめてくる金髪モデル。





「分かったっス。今回は別れよ。
　明日からあんたを俺に惚れさせてみるっス！！」



「「はぁ？」」









ダメだ、今日が命日かな。

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