【黒バス】 偽 恋 。 【黄瀬】

夏の声 ページ3

あーあ、部活だるいなぁ。







この暑さじゃ大好きな音楽にも集中できやしない。



部室の冷房が利いてたら練習してたのに。









しょうがないから少しサボろう。









向かった先はマジバ。


ここなら冷えてるし、大好きなハンバーガーもある。





私だけの時間。






「黒子っちは何か食べるんスか？」






嫌な声が聞こえてきた。








この声の主は先日私に告白してきた野郎だ。







こいつとは同じクラスでもない、顔見知り程度なはずなのに告白してきやがった。








一体、どんな神経してるんだか。






「あれ、Aさんですか？」


『え、黒子のてっちゃん！？』



まさかの再会。




「お久しぶりです。

　高校生活どうですか？」


『んー、まぁまぁかな〜。てっちゃんは？』


「僕は順調です。大好きなバスケもなんだかんたで続けていられてますし」


『そっか！よかったよかった』


「お一人ですか？」


『うん、一人で来てたよ』


「もしよかったら一緒にどうです？
　一人連れがいるのですが…」


『いいの？やった！ご一緒させてもらうね』




この時、いくらてっちゃんに誘われたからって乗るんじゃなかったんだ。





彼奴がいるなんて、思わなかった。



いや、いま思い出せば「黒子っち」って、てっちゃんの事だったんだな。








とりあえず今日の運勢は最悪。

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