転生少女 は 消えた ! ▼ ページ10
*青峰side*
体育館で、練習が始まる3分前。
春の柔らかな空の下。馴染んだ体育館の床の上で、練習着姿の青峰は手に持っていたバスケットボールを呆気なく落とした。
てん、てん、と跳ねていく。その床は後輩達とマネージャーに綺麗に手入れされてピカピカになっていた。
「亀山が焼却炉の中に手ぇ突っ込んだぁ!!!?」
全力疾走をしてきた黒子が目の前で肩で息をしていた。
ゼェゼェと苦しそうに呼吸を続ける。練習前だというのに目を疑う汗の量だ。
「黒子、どういう事か説明してくれ」
赤司が冷静に、けれど何処か焦燥感に駆られながら黒子に言った。
必要な分の酸素を吸い上げた黒子はまだ辛そうにしながら、なんとか顔を上げて話し始めた。
「……か、亀山さんが……ハァッ…ゼェッ………灰、崎君の…バッシュ……を…ハァッ……」
「落ち着け。ゆっくりでいい」
「……た、"大切な…物だから……燃やしちゃ駄目"って……泣きながら、………ハァッ……焼却炉の中に…手を入れて…バッシュを、取り出しました…!」
ざわり。
「それで、怪我は?」
「だいぶ、酷い…と、思われます。今は余り見えない様でしたが、火傷は後から暴れ始める物ですから…」
「亀山は今、何処にいるんだい?」
「そっ………それが…っ……!!」
黒子の顔が一気に蒼白に染まった。見開いた目に普段見る事の無かった青峰も胸騒ぎを起こす。
遠くに彩香がいた。信じられないのか仕事の作業を完全に止めて黒子の声に耳を傾けていた。
黒子は再び慌てた所為か、ゲホゲホと噎せ返った。一旦落ち着きを取り戻して、大声で言う。
「灰崎君が連れて行ってしまって…!」
ざわっ。
体育館内を私語が支配した。一軍の部員が仲良さそうにしている人達で話し始める。
「くっそ、またアイツ…!」
そこで黄瀬が苛つきから壁に向かって拳を叩き付けた。幸いその時コーチはいなかった。
てか、マジで?アイツ…大火傷かよ。
「静かに!」
赤司が叫んだ。
「詳しい話はコーチと進めておく。他の先輩達や2年は練習を始めておいて下さい!」
赤司の指示に部員達は更に話し込み、気が済むと練習に入り始めた。
俺は何となく体育館の天井を見上げた。
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KAME - mokomoko@KAMEさん愛してます>あ、あの…まずニックネームが…////お恥ずかしい限りです///で、えと、話戻しますが、灰崎君は高校生の時、既に悪者となっています。しかし私はあの時も彼の根は枯れていないと信じてます。それが伝わってくれると嬉しいです(σ*´∀`) (2014年9月23日 22時) (携帯から) (レス) id: 5b37bf2054 (このIDを非表示/違反報告)
mokomoko@KAMEさん愛してます - KAMEさん» (´;ω;`)グスン…灰崎…すまん…すまなかった…っ!カメちゃんに無理矢理キスした時、「灰崎シねシねシ((」とか言ってごめん…! 今回も涙ぐんでます。シリアス→小さい笑い→シリアスのサンドイッチって涙腺崩壊させる為の武器ですよね(´;ω;`) (2014年9月23日 19時) (レス) id: 2aa41140c5 (このIDを非表示/違反報告)
KAME - mokomoko>感情移入してくれるとは嬉しい限りですね!mokomokoさんの気持ちをこれからも聞かせて貰えると嬉しく思います。今、泣きそうになっていると、この先は不安になりますね(笑) (2014年9月23日 15時) (携帯から) (レス) id: 5b37bf2054 (このIDを非表示/違反報告)
mokomoko - KAMEさん» なるべく早く気付いてほしいですね。カメちゃんには仲間がいる。だから独りで抱え込む必要は無い…と。…って、カメちゃんは小説の中の登場人物でしたね!いつの間にか感情移入してました…恐るべしKAMEさん…ゴクリ…今回本気で泣きそうになりました…(´;ω;`) (2014年9月22日 16時) (レス) id: 2aa41140c5 (このIDを非表示/違反報告)
KAME - mokomoko>元々第二章に突入した時点でシリアスは増えてくる予定でしたから…。確かに、無理な笑顔は割りと相手にも悟られたりしますよね。それに比べてそれに気付かない夢主ちゃん。きっと、これからも…。 (2014年9月21日 23時) (携帯から) (レス) id: 5b37bf2054 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KAME | 作成日時:2014年9月15日 20時