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大ホールに到着すると、隻眼の喰種と排世の決着がついた瞬間だった



私達0番隊はその戦いに見入っているフエグチを囲む




「おにぃ…」




囲まれた事に気付いた彼女は抵抗をしなかった




いや、正確には抵抗しても無駄だと本能で悟ったか




「有馬…貴将…」



小さな声でそう呟いた少女



彼の歩く音がホール内に響く



まるで、死刑執行までのカウントダウンの様に



「…って…くださ…ぃ……その子は…」



静止を求める声の方へ視線を向ける



ズルズルと血だらけの身体を引きずりながらこちらに向かってくる琲世がいた



「……ハイセ?」




「彼女は…僕が追い詰めました
…所有権は僕が頂いてもよろしいですか?」




「…A上等、佐々木一等が負傷だ
応急処置を」




「了解」




有馬特等と他の0番隊隊員は元来た道を戻っていった




私もフエグチに向けたクインケ【タナトス】をアタッシュケースに仕舞った



座ったままの少女にクインケ鋼で作られた手錠を掛け、Rc抑制剤を投与する




「あの、Aさん
彼女は怪我をしているので」



「大丈夫、そこら辺の配慮はちゃんとする
本当、琲世は喰種にも優しいね」



腕を触り、折れた箇所を確認して両手で握る



「痛っ!!」



「骨を正常な位置に戻してるから我慢して
琲世、口開けて」



少し嫌な顔をしたが、素直に口を開いた彼にある錠剤を飲ませる



すると、少しずつ傷が治ってきた



「……よし、ちゃんと飲んだね」



先程飲ませた錠剤は人間の人肉から取り出した栄養源を固めた代物だ



まだ研究段階の物なので味はあまりよろしくない



まぁ、人間の食べ物よりはマシだとは思うけど




なんて思っていると無線通信が入った




「琲世、少し此処で待ってて
下に瓜江二等と六月三等がいるらしくて連れてくる」



「2人が下に?
瓜江君は何で僕の言う事を聞いてくれないんだろう」



「今度琲世のカッコイイ姿見せてあげれば良いよ
アイツ筋肉馬鹿だからその私が鍛えた腹筋を見せてやれ」



「わかりました、今度試してみますね」



(お兄ちゃん、会話はアレだけど
あの女の人の事信頼してるんだ)



雛実はその光景を見てそう思った

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設定タグ:東京喰種:re , 有馬貴将   
作品ジャンル:アニメ
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いろえんぴつ(プロフ) - うわぁぁぁぁぁ( ;∀;) (2018年11月5日 22時) (レス) id: c175a64265 (このIDを非表示/違反報告)
キタル(プロフ) - いろえんぴつさん» ですよね!!生きて欲しかった(泣)けれど原作と違い過ぎてえっ…… (2018年11月5日 22時) (レス) id: 1987885b90 (このIDを非表示/違反報告)
いろえんぴつ(プロフ) - アニメだけ生きてる説欲しい… (2018年10月29日 19時) (レス) id: c175a64265 (このIDを非表示/違反報告)
キタル(プロフ) - いろえんぴつさん» 本当ですよね!?あっという間に決着ついて驚きました……。流島側を挟んでもう少し引っ張って欲しかったです (2018年10月28日 22時) (レス) id: 1987885b90 (このIDを非表示/違反報告)
いろえんぴつ(プロフ) - キタルさん» アニメ開始早々で退場は凄い悲しい(涙) (2018年10月28日 20時) (レス) id: c175a64265 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キタル | 作成日時:2018年7月15日 16時

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