検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:112,695 hit

29 ページ29

「じゃあ、常識問題は解るって事ですかね?」
「はあ……恐らくは…」
「義務は果たしてるって事ですか?」
「違うんじゃないの。学校には行ってないんだから」
「そだねー。中学までは行かないとダメだからねー」
「私も…行ってないよ?」
「マリーちゃんはちょっと別じゃ…」
「そう…だよね…」
「えっ!」
マリーさんは顔を伏せて、落ち込んでしまった。
落ち込ませてしまったモモさんは、マリーさんの隣でおろおろしている。
フォ、フォロー…。フォローしなきゃ!

「マ、マリーさん!」
「ひぃっ!は、はいぃ!」
マリーさんは怒られたと思ったのか、ビクッと肩を揺らしながら顔を上げた。
「た、確かに、マリーさんは他の方と違うかもしれませんけど、それは私も同じです。あ、お、お互い…?が、頑張り…ましょう…?」
言ってる途中で自分でもよく解らなくなってきてしまった。
それでもマリーさんには真意が伝わったのか、パァッと顔を輝かせて、こう言った。
「う、うんっ!」
モモさんが横でほっと胸をなでおろしているのが見えた。
フォローできたのかな…?

にこにこと笑っているマリーさんを眺めていると、台所からいい匂いが漂ってきた。
カレー…?
すると、コノハさんが勢いよく立ち上がった。
「カレー!!」
その反動で、コノハさんの膝に乗っていた私は、目の前のテーブルに激突してしまった。

「〜〜〜ッ!!いったぁ…」
おでこをぶつけてしまった。
私は両手でおでこを隠しながらそのまま転がり、床に寝転ぶ。

そばにいたマリーさんが駆け寄ってきた。
「だ、大丈夫!?す、凄い音したよ!?」
それは私も聞いた。
本当に凄かった。ゴッ!!っていう音が聞こえた…。
「だ、大丈夫………って言いたいです…痛いぃ…」
すぐにわらわらとメカクシ団の皆さんが私を囲むようにして集まってきた。

30→←28



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (153 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
184人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

たろ。(プロフ) - ぜひともシンタロー落ちでお願いしたいです!更新待ってます! (2021年7月21日 5時) (レス) id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
クマぽん - カノ落ちでお願いします。カノは癒しです。(真顔) (2019年1月5日 21時) (レス) id: a657e0068a (このIDを非表示/違反報告)
実実パンダ - カノ落ち希望ですううぅぅぅうう!! (2014年8月24日 11時) (レス) id: d10367adb3 (このIDを非表示/違反報告)
Apple!! - セトに・・・。更新・・・・・・・・・。 (2014年5月24日 23時) (レス) id: 5c6686c570 (このIDを非表示/違反報告)
心音まゆ@セト愛し隊! - セトに一票、百合ならば、モモちゃんで← (2014年5月18日 20時) (レス) id: cfc2cc227e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ジュピリ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jpaj/  
作成日時:2013年9月2日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。