【カゲプロ】メカクシ団に猫耳が生えた少女が来ました【オチ決めてください】← (ページ23)

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部屋の中は一面本棚で埋め尽くされていた。
「わぁ…！」
本が好きな私は、今にでも本を読みたい衝動に駆(か)られる。
「こ、ここはね、わ、私の…部屋、なんだよ…？」
マリーさんが半分モモさんに隠れながら言ってくれた。
なるほど。絵本の中から出てきたような容姿のマリーさんにこの少し古風な部屋は凄く似合っている。
マリーさんも本が好きなんだろうか。
「凄く素敵なお部屋ですね」
そういうと、マリーさんは照れくさそうに「ありがとう」と言った。
可愛いなぁ…。もう見ているだけで癒される。

「よし！じゃあ、トランプしよっか！」
モモさんがどこから持ってきたのか、トランプを片手に持って言った。
「う、うんっ。あ、Aちゃん、こ、ここに座ってね！」
マリーさんはふわっと笑った。笑った瞬間、周りに花が見えてしまった。
「はい」
私は指定された場所に座る。
3人で円になるように座る。私の右にはモモさん、左にはマリーさんが居る。
「じゃあ、何する？」
モモさんがトランプを繰りながら言う。
「王道で行けばババ抜きとか、真剣衰弱、七並べ……とかですかね」
「うーん。王道でも良いんだけどなー…なんかちょっと変わったのもしてみたいよね」
「あ、あの……えっと、あの青い子に聞けばいいんじゃないかな」
「あ、そうだね！」
モモさんはポケットから携帯を出した。
マリーさんのいう「青い子」と言うのは、「エネさん」の事なんだろうか。
確かに「青い」けど……。

すると、携帯から元気な声が聞こえた。
「ふふっふー！こんな事もあろうかと、もう検索済みですよ！」
エネさんは後ろにある検索結果を誇らしげに見せた。
「おー！さっすがエネちゃん！なんかおすすめとかあるの？」
「ありますよ！「ダウト」って言うやつです！」
「名前だけしか知らないかな…」
「そうでしょうそうでしょう」
モモさんは携帯を自分に向けているから、エネさんの表情は見えないけど、きっとすごくニヤニヤしているんだろう。