【カゲプロ】メカクシ団に猫耳が生えた少女が来ました【オチ決めてください】← (ページ3)

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初対面の人になにされてるんだ私。
「………あの、カノさん？私達初対面ですよね？何してるんですか？」
「そうだねー。初対面だねー。えっと…抱きしめてる…？」
「……離して下さい。私あまり人に触られるの好きじゃないんです」
私の前でクロスされている腕を外そうと試みるも、流石(さすが)男性。
びくともしなかった。
「ははっ。僕力強いでしょ？」
「…話逸らさないでください。ていうかご友人と来たんですよね？こんな所見られたら、変な誤解受けますよ。いいんですか？」
「大丈夫大丈夫。ここまで来るわけないか―――」

「あ、カノ居たっすー！」

「……来ちゃった」
前方には、緑のツナギを着た男の人が居た。おそらくあの人が言ったのだろう。
顔だけ向こうに向けて、こちらを指さしている。
上を見ると、カノさんが青ざめているのが見えた。
「ほら、離さないと変な誤解されますよ」
私はカノさんの腕をトントンと叩いた。
「でも君といるとなんか心地いいんだよー」
カノさんはフード越しに、私の頭に自分の顎(あご)を置いた。

「これって結構痛いんですよ。知ってっ、ひゃっ！？」
カノさんの顎が横にずれて、私の耳に擦れる。
「え？どうしたの？変な声出して」
私は恥ずかしくて、自分の頭の上に両手を置いて、俯(うつむ)いた。
「なっ、なんでもないです…っ！それより、早く退いて下さい！」

「もしかして…耳に何かあるのー？」

「…ッ！そんなわけないじゃないですか！」
実は、それ、当たっている。
私の頭には何故か、白い猫耳が生えている。そして、白いしっぽも生えている。
物心ついたとき気が付いた。だから、いつからあるのか解らない。
もしかしたら生まれたときからあったのかもしれないし、途中から生えたのかもしれない。
そして、それはすごく感度が高いらしく、少し触られるだけで、自分でも驚くほど体が跳ねる。
しかも、私の耳はその2つしかない。
つまり、私には人間の耳がついていないのだ。
意味が解らない。
小さい時からずっと考えていたけれど、結局答えは解らなかった。
「と、とにかく！早く離して下さい！ご友人に見られますよ！？」
「あっ、忘れてっいったぁ！？」
頭上でカンッという音が聞こえた。