【カゲプロ】カノの溺愛事情。-猫目美青年と容姿端麗少女-*１*

＃７*キドside* ページ7

入浴後、俺は少し大きめのＴシャツとショートパンツを着て、リビングに行ってコーラを飲む。
あぁ、やっぱり風呂上がりのコレはいつもに増して美味い。思わず声を出したくなるが、流石に男子――特にカノがいる所ではしない方が身の為だ。
にしても、コレを飲むとアレが食べたくなる。そう思っていると。

「キドー、さっきセトとコンビニに行った時にプリンあったから買ってきたよ！ コレ、好きなんでしょ？」

そう言ってプリンを見せてきたのはカノ。
そう、これが食べたかったのだ。

「!! だっ、だから何だ？ 欲しいとも言ってないぞ俺は」

「……へぇ〜、じゃあ僕が食べておくね？」

カノはニヤニヤと笑いながら、プリンを片手に俺の前から去ろうとする。

「!! まっ、待て！」

「どーしたの〜？」

「……ぷ、ぷりんッ……」

これじゃカノの思う壺……でも、プリンが食べたいんだ俺は。

「プリンがどうしたの？」

「〜〜っ、プリン食べたいから……俺にくれっ」

負けた、カノに負けた。でもこれでプリンは俺の物だ。

「やっぱ食べたいんじゃん！ 素直じゃないなぁ〜キドは」

そう言うカノは、俺のまだ乾ききっていない髪をかき混ぜるかのように撫でてにこりと笑う。

「うっ、うるさい!! プリン……ありがと、な」

俺がそう言いながらカノの手からプリンを奪い取り、自室に向かおうとに背を向けた時。

「いやぁ〜、２人とも仲良いっすね〜！」

俺達のやり取りを見ていたセトは、俺達を見てそう言う。

「んなッ、……訳あるか!! そっ、そうだよなヒビヤ！」

「え？ 僕もそう思うけど。いっその事、付き合っちゃえば？」

「は!? シッ、シンタローは!?」

「俺もヒビヤと同意見だ」

「ラブラブ……」

俺とカノが!? そんな事あるはずない!!

「え、僕達そんな風に見える？ いやぁ照れるな〜！ ねっ、キ……ド？」

そう言いながらカノは俯いている俺の顔を覗き込む。刹那カノはフリーズでもしたかのように固まり「え、キド顔真っ赤……」と目を丸くしてそう言う。
そして俺は能力をフル発動させて姿を隠し、自室のドアを勢いよく開けてベッドにダイブして顔を枕に突っ込んだ。

「俺とカノが付き合う!? いやいやいやいや、あり得ない!!」

そもそも恋した事ないし、女の子らしい所なんてあまりないし……。
カノが俺を、俺がカノを好き？ そんな事、ある訳が――……。

メカクシコード→←＃６

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す