#5*カノside* ページ5
キドに殴られた鳩尾が、未だにズキズキと痛む。
まったく、僕ばかり殴るなんて酷いと思うんだけど……まぁ、これがキドなりの愛情表現なのかなー、なんて。
「そうかもっすねー、あぁ見えてもキドは、とてもカノの事を考えてるんすよ」
突如、後ろから聴き覚えのある落ち着いた声がした。風呂を沸かして後ろを向いてみると、セトが腕を組んで壁に寄り掛かって、瞳を赤く染めて笑っている。
「セト!? いつからいたの!?」
「ついさっきからっす。キドは自分の部屋に行ったっすよ」
「そっか。……そうだ、今から買い物行かない?」
「良いっすよ! 久しぶりっすね〜、2人で行くのは」
そして僕達はリビングにいる皆に出かけてくると伝え、アジトを出る。
最寄りのコンビニで僕は雑誌やジュース、そしてキドが好きなスイーツを買ってコンビニを出た。
「そーいえばさー、セトってマリーの事……異性として好きなの?」
「!! 何すか急に……す、好きっすよ?」
「へぇ〜、……恋するとどんな気持ちになるの?」
「そうっすね〜……その人の事を全部知りたくなったり、頭の中がその人の事でいっぱいになる……っすね」
「頭の中が好きな人の事でいっぱいになって、全部知りたくなる……か」
「てか、本当にいきなりどうしたんすか? ……もしかして恋してるんすか!? 誰っすか!?」
そう言って僕の両肩を掴み、興味津々な瞳で僕を見るセト。
「いるよ? でも、多分あの子は僕の事を友達としてでしか見てないだろうけど」
「そうなんすか……あ、着いたっすね」
僕はアジトのドアを開けて中に入る。皆は既に風呂に入ったらしく、キサラギちゃんはマリーの雪のように白くて長い髪をブラッシングしている。
……でもその皆の中には、キドの姿はない。
「あ、2人ともおかえり! 今ね、モモちゃんに髪をとかしてもらってるの!」
「ただいまっす! キサラギさん交代するっすよ!」
セトはソファーに座っているマリーの方へ歩いていき、キサラギちゃんと交代してブラッシングを続ける。
2人とも幸せそうな顔してる……。恋すると僕とあの子もあんな風に見えるのかな?
「コーノーハくんっ、はいプレゼント!」
僕は片手に持っていたビニール袋の中からある物を取り出し、コノハくんに差し出した。それを見た瞬間、コノハくんの薄ピンク色の無機質な瞳は輝き出す。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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キボシ - さ、最高!!!カノキド愛してる!!! (2018年8月5日 1時) (レス) id: 03936925d8 (このIDを非表示/違反報告)
+1/ぷらすわん - カノキド愛してるよぉぉぉぉっ!! (2016年7月20日 18時) (レス) id: 709004cd4e (このIDを非表示/違反報告)
零ーレイー(プロフ) - 私、カゲプロが大好きなので、凄く面白かったです!更新頑張ってください! (2016年7月14日 7時) (レス) id: 456dbe64c1 (このIDを非表示/違反報告)
なおりん - 雨ノ宮心音さんさっきは私の作品にコメントありがとうございました!いいですね!カゲプロ私も大好きです(*^^*) (2016年6月18日 21時) (レス) id: 6eceb2fe56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーさん(プロフ) - すごくおもしろかったです!お気に入り登録しました!!カノキド最高!! (2016年5月1日 18時) (レス) id: af502dc73a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天ノ川夜月 | 作成日時:2016年4月30日 12時