＃２ ページ14
「つぼみ、ちゃんと僕の傍にいてね？」
「いや、修哉の方が心配だが……」
俺より３cm小さいしな。
そう思いながら出入口のドアに寄りかかった瞬間電車が急カーブをし、その反動で俺の前に立っていたカノがよろけて俺の顔の両脇に手をつく。
「ちょ、バカ!! 顔近いっ……」
「あ、ごめん……でもこれはこれで良くない？ つぼみを守れるし！」
カノはそう言ってにこりと笑い、ウインクをする。
「ま、まぁ……それもそう、だな」
にしても近い。顔も声も、カノの吐息も全部。
それから10分後、俺達は遊園地に到着する。子供の頃に１回行って以来だ。
「さて！ つぼみ、何から乗る!?」
カノは瞳をキラキラと輝かせてそう言う。
17歳と思えない程にはしゃいでるな。
ちなみに俺は何とかジェットコースターを克服して乗れるようになった。
……ただ、
「そうだな……ジェットコースターに乗るか」
「えﾞっ」
「ん？ もしかして乗れないのか？」
「そっ、そんな事ないよ!? じゃ、行こっか！」
カノは苦手なままだ。
そして俺達は無料券をスタッフに渡して並ぶ。まぁ並んだといっても、平日だからあまり人はいないが。数分後、俺達はジェットコースターに乗ってベルトをしっかりと締めた。
ここにもしシンタローがいたらもう……泡吹いて死んでるだろうな。
そんな事を想像していると。
「つーぼみ。なぁにニヤついてるの？ 妄想中だったかな？」
カノは俺の顔を覗き込み、ニヤニヤと笑いながらそう言う。
そ、そんなに顔に出てたか……!?
「何でもない!! ほら、始まるぞ」
「ピリリリリ――」というブザー音が鳴り響き、少しずつガタガタと音を立てながら動き始めていく。そして一番上に昇りきってピタリと止まった瞬間。
「……くるね」
「……くるぞ」
お互いの顔を見合わせた時、ジェットコースターは一気に下降した。上下左右にぐるぐると回って体の臓器がフワッと持ち上げられるような感覚に襲われる。
「キャアァァ〜〜!!」
「ギャアァァ〜〜!!」
俺達はジェットコースターが止まるまで叫び続けた。そしてジェットコースターが止まり、俺とカノは息を切らしているお互いを見て笑い合う。
ジェットコースターに乗っていた人は俺達以外にいなく、スタッフは乗り場で俺達を「早く降りてほしい」という目で見ていた。
「いやー怖かっ、……楽しかったね！」
「そうだな。叫び疲れたし、ジュースでも飲むか」
そう言って俺達は、ベンチ脇にある自動販売機へと向かう。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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キボシ - さ、最高！！！カノキド愛してる！！！ (2018年8月5日 1時) (
レス) id: 03936925d8 (このIDを非表示/違反報告)
+１/ぷらすわん - カノキド愛してるよぉぉぉぉっ!! (2016年7月20日 18時) (レス) id: 709004cd4e (このIDを非表示/違反報告)
零ーﾚｲー(プロフ) - 私、カゲプロが大好きなので、凄く面白かったです！更新頑張ってください！ (2016年7月14日 7時) (レス) id: 456dbe64c1 (このIDを非表示/違反報告)
なおりん - 雨ノ宮心音さんさっきは私の作品にコメントありがとうございました！いいですね！カゲプロ私も大好きです(*^^*) (2016年6月18日 21時) (レス) id: 6eceb2fe56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーさん(プロフ) - すごくおもしろかったです！お気に入り登録しました!!カノキド最高!! (2016年5月1日 18時) (レス) id: af502dc73a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天ノ川夜月 | 作成日時：2016年4月30日 12時
