【おそ松さん】先輩、大好きです！

20　自惚れ。 ページ21

＊




人が見ている。

女子生徒が泣きながら廊下を全力疾走しているのだから、当然と言えば当然だろう。




(嫌だ



いつもの照れ隠し



本当はそんなこと思ってないよね)

なんて。



(…自惚れてましたね)






「……Aちゃん！」


強く腕を引かれる。
チョロ松先輩ではないことは、涙で揺れた視界でも判別できた。




ほんの少し

「ﾊ、ﾊﾊ……トド松先輩、」


期待してしまった自分がいた。





…ﾌｧｻ


トド松先輩が、ふわりと私を抱きしめた。



(……あったかい)




こんな時に、こんな考えになる私は

いつもの私じゃないみたい。



私はトド松先輩に抱きしめられながら、もう少し泣いていた。

21　綺麗。→←19　ぐるぐる。

ラッキーナンバー

8

ラッキー松

十四松

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す