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8ー2 ページ25

こんな夜更けに、変な者が入り込みにきたと思った。
だって最近は夜な夜な、人が寝てるのにも関わらず侵入してくるアホもいるから。

だからね?身につけた護身術で君を池に投げ飛ばしてしまったことは仕方ないことだと思うんだ。




「鯉のエサにでもなりな」

「いや。背後に立った俺も悪いが投げ飛ばされるとは思ってなかった。お淑やかな儚い月のような君、なんて誰が言ったんだ?」

「…」

「お淑やかなどころか、怪力ゴリラじゃねーか」

「一生、そこで沈んでな」






いそいそと池から上がってくる彼。



名はソロモンというらしい。ここから離れた土地の貴族らしく、噂を聞きつけて来たらしい。昼間は公務やら付き添い人の目が厳しいみたいで抜け出せず、こうして人目が少なくなる夜を狙ってきたそうだ。



池から上がったソロモンはビショビショで、衣服の裾を絞ってる。












「よし、A。俺と婚儀を挙げよう」

「…、は??」











青い青い、そして深い色合いの髪を持つ彼は。
水に濡れた髪を絞りながら、屈託のない笑顔で僕にそう言ったのだった。





ーーー





『これからAの元に毎夜、百日間かかさず通う。百日たった時、それでも俺が邪魔なら諦める。けれど、もし好意を持ってくれるというなら、その際は俺と結ばれてはくれないか』



しょうもない申し出だと思った。
でも、それと同時に面白い奴だと、他の人とは違う何か惹かれる眩しい何かに惹かれたのも事実だった。



ここまで来るにもいつか飽きるだろうし。
少しの間だけ、ね?
不法侵入した罰として、暇つぶしくらい付き合ってもらってもバチは当たらないでしょ?

8ー3→←8 〜平安時代パロ、百夜通いのソロモン〜



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- 更新ありがとうございます (2022年8月20日 11時) (レス) @page26 id: 9cf2b69289 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 更新されてる…ありがとうございますありがとうございます……ヒェ… (2022年5月8日 3時) (レス) @page24 id: db51d70f74 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - しののさん» コメント感謝です。長い間停止していたので見てくださる方も少ないと思っていたのですごく嬉しいです、ありがとうございます! (2021年3月3日 21時) (レス) id: efbd3140cf (このIDを非表示/違反報告)
しのの(プロフ) - 更新ありがとうございます...!!ソロモン大好きなので嬉しいです!生きる活力になります...。 (2021年3月3日 21時) (レス) id: b0110b8174 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - 凛さん» コメント感謝です、今後ともよろしくして頂けると嬉しいです! (2021年2月19日 21時) (レス) id: dd11559b15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千年彗星 | 作成日時:2017年8月3日 13時

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