2ー3 〜現代高校生パロ、幼馴染紅覇、続き〜 ページ16
あの日、門を隔てて出会ったのが。
今僕の隣でコンビニのアイスを食べてる練 紅覇だなんて思いもよらなかった。
そんな僕らも高校生。
同じ高校に通う僕らはクラスも同じ。
あのお金持ちの練家の子が、庶民と同じ高校に通い、下校時にコンビニアイスを食べてるなんて…。
「なぁに? お前もアイス食べたいの?」
「まぁ、夏だし暑いし」
「じゃあさっき買えばよかったじゃん」
「金欠だバカヤロー」
こういうとき、好きにお金が使えたらいいなって思ってしまう。
贅沢を言うな僕! 消えろ煩悩!
「ふーん、じゃあこれあげるよ」
「アガッ!」
そう言って、ズボッと口にアイスを入れられる。
学校では女の子にめっちゃ優しいのに、僕と2人だけの時に見せる君のその横暴はなんなの…?
しかもこれさっき紅覇が食べてたアイス…。
「はぁ〜、お前はもっと女の子らしい声出せないわけ?」
「突然つっこまれたらあんな声も出るわ! それにこれ紅覇のじゃん!」
「僕はもうお腹いっぱいだしぃ〜、それに庶民のアイスなんて僕の口には合わないから、残りはお前にあげるよ〜」
口に合わないとか何とか言いながら、週に3回は下校時に買って食べてるじゃん…。
本当はちょっと気に入ってるんだろ! だって美味しいもんねこのアイス! 分かる!
「いただきます」
溶けてしまわないうちに残りのアイスを食べていく。そしてそれを隣でじーっと見てくる幼馴染。
「な、なんでしょうか」
「さっきの話さ」
さっきの話とは僕らの出会いのことだろう。
「もう時効だから言うけど」
「うん…」
なんか、とんでもないことを暴露してくる予感を察知。
「あの時、お前のこと気に入ったから幼稚園を一緒にしてもらったんだよね〜」
「ごふっ!」
思いもよらない暴露発言にアイスが変なところな入っていったぞ!
ゴボゴボ咳き込む僕の背中をさすってくれる彼の口からは、出る出る暴露の大嵐。
「家が遠いのも気に入らなかったから、孤児院の隣の喫茶店を買収して家も移したし〜。小中高もわがまま言って一緒にしてもらったんだよぉ〜。あとクラスもお金にモノを言わせて一緒にして貰ってるよ〜」
「はい!? 」
平然と、いつもの間延びした声でとんでも発言をブチかましてくる紅覇。
「炎兄に頼めば、お前の気に入ってる駅前のカフェも買収してあげるよぉ〜?そしたらわざわざ行かなくてもいいしねぇ〜 」
「やめろ! まじ、切実にやめてください」
お金と権力の暴力を知った、高校の夏。
7 〜人外パロ、天使ソロモン〜→←2ー2 〜現代高校生パロ、幼馴染紅覇、続き〜
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凛 - 更新ありがとうございます (2022年8月20日 11時) (
レス) @page26 id: 9cf2b69289 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 更新されてる…ありがとうございますありがとうございます……ﾋｪ… (2022年5月8日 3時) (レス) @page24 id: db51d70f74 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - しののさん» コメント感謝です。長い間停止していたので見てくださる方も少ないと思っていたのですごく嬉しいです、ありがとうございます! (2021年3月3日 21時) (レス) id: efbd3140cf (このIDを非表示/違反報告)
しのの(プロフ) - 更新ありがとうございます...！！ソロモン大好きなので嬉しいです！生きる活力になります...。 (2021年3月3日 21時) (レス) id: b0110b8174 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - 凛さん» コメント感謝です、今後ともよろしくして頂けると嬉しいです! (2021年2月19日 21時) (レス) id: dd11559b15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2017年8月3日 13時
