第231夜 やっと帰れるらしい ページ35
かなり物騒な話を息をするかのように平然としてくる原始竜に3人とも若干引いていた。
だって自分の考えだとしてもすごい事言ってくるんだもん。
え?例えば何って?
『ダビデは子を孕めるこの子を自分の手中に収めたいのだ。欲を言えば、この子との間に子をもうけ、自分の血筋に特別な存在である者を誕生させたいのであろう』
ほらーー、もう物騒すぎるし何ならセバスチャンのその言葉からその様を想像してしまった僕自身が1番気持ち悪くて吐きそう。
オェ…。
なんか頭がパンクしそうだったけど耐えてた自信はある。
途中から記憶が飛んでるようなそうでないような気がしなくもないけど…。
「いや、Aさん寝てましたよ普通に」
そう、さっきまでセバスチャンと話してたはずなのに気づいたら背中に乗ってた。
どうやら僕らを送り届けてくれるらしい。
「本来ならこんな面倒なことはしない。だがAの友であるなら別だ。この子は私の最愛の子だ」
「うぇ、気持ち悪い事言ってんじゃねーよおっさん」
原始竜に無礼を働くジュダルの頭を1発叩いておく。
パシーンッと凄くいい音が響き渡った。
こりゃ失敬。
そんなに強く叩いたつもりはなかったんだけどね。
「ちょっとは手加減くらいできねーのかよ!」
「君が年上相手に失礼な事を言うからでしょ。僕と彼は君よりう〜んと先輩なんだからね!」
両手で頭を押さえながら僕に噛みついてくるジュダル。
「そう言うんだったら、俺は後輩なんだからよぉ。ちゃ〜んと愛情ってもんを注いでやるのが先輩様の役目ってやつじゃねーのか?」
ここぞとばかりに反撃してくる彼。
「愛情ですって皆さん聞きました?あのジュダルが愛情ですってよ、おほほほほ」
まさか彼の口から�牋�情�瓩噺世γ姥譴�出てくるなんて意外だった。
意外すぎだし何だかこそばゆい感覚だしで僕蕁麻疹でそう。
「何笑ってんだよ!おいおっさん、こいつとこれ以上一緒にはいられねーぜ!あとどれくらいで着くんだよ!!」
「任せろ、まばたきする程の短い時間で帰してやる」
その言葉に2人が期待の眼差しを向ける。
「ほんの2年くらいだ」
「「2年⁈」」
2人の悲痛な声が大陸にこだました。
原始竜は時間の感覚がおかしいから、2年すら短いって言ってしまうんだよ。
めちゃくちゃキメ顔で言ってきた彼女を許してあげて!
「そして私はメスだ」
「そうかよ」
この状況で自身の性別を述べてくる原始竜。
そう返したジュダルの目は死んでいた。
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ララ(プロフ) - 未だに更新し続けてくれてるのがとても嬉しいです。千年彗星さんの言葉の表現がたまらなく好きです。 (9月10日 2時) (
レス) @page40 id: 759c071471 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - きくさぶなそれさん» コメントありがとうございます！だいぶ前に更新し返信いただけるなんて思ってもみなかったです。執筆止まっていますが、時間あれば書いていこうと思ってます、今後もお願いします。 (2021年12月11日 18時) (レス) id: bc8271a1c1 (このIDを非表示/違反報告)
きくさぶなそれ(プロフ) - 次更新したのが何億年先でも、気合で読んで見せますから！！完結まで見届けてやりますよ！！！ (2021年12月11日 12時) (レス) id: 422828d005 (このIDを非表示/違反報告)
きくさぶなそれ(プロフ) - 一昨年位からはまり始めた作品で、今年も作品を更新してる。それだけでご飯が５０杯くらい食べれそうなくらいうれしいです！更新頑張ってください！！！と言いたいですが、でもやっぱり作者さんの気持ちが一番大事！体を休めて気が向いたらこちらにいらしてください！！ (2021年12月11日 12時) (レス) @page37 id: 422828d005 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！楽しみだと言って貰えてとても嬉しいです、今後ともよろしくお願いします。 (2021年7月24日 14時) (レス) id: bc8271a1c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2017年5月3日 0時
