第200夜 突然の登場 ページ4
「よぉ、おまえ、強くなったみてーだな、アラジン」
「…たぶん君もね、ジュダルくん」
白ルフと黒ルフが共鳴しあい、場に緊張が走る。
その場をほけーっと眺めているとジュダルの背後にもう1人、覆面をつけた人影が姿を現した。
「初めまして、ソロモンの代行者。傲慢の象徴よ…」
ツカツカとアラジンの前まで歩みを進め、見下すように立つ。
格好から組織の一員だというのは決定的で。
余計に緊張感に満たされる。
「それから新しいレームのマギよ」
くるりと方向を変えニッコリ笑う彼。
覆面といっても目だけ覆ってるため、口元などで表情が読み取りやすい。
「そして大峡谷のマギよ」
最後にユナンに向けて丁寧にお辞儀をし、体制を戻した後。
グイッと詰め寄り下から覗き込むようにユナンに問いかけた。
「ところで〜、一つお聞きしたいのですが」
「…」
腕を組みながら見下ろすユナンに、ニタ〜っと口元を歪めると。
「どうやってあの獣を手懐けたのでしょうか?」
「…、なにが言いたいんだい」
「ですからぁ〜、どうやってAを手懐けたのか教えて欲しいって言ってるんですよ」
おい、僕のことを獣とか何だよ!
突然来てこれ以上場を混乱させるのはやめて欲しいものだよ。
「ちょっと待っておくれよ!何でお姉さんの事をそんなに探るんだい?」
「ちょっとお前は黙ってろ」
そのままガッと片手でアラジンの首裾を掴み、
バッと空高く放り投げる。
「アラジン!!」
アリババくんが叫び、他の人達も息を飲むが金属器が手元に無い彼等は無力だ。
「おい、レームのマギ。動いたらお前の国がどうなっても知らないぞ」
助けに行こうとしたティトスくんを嫌なやり方で制す。
「A、彼奴の過去はかなり荒れてるぞ?そんな獣をどう手懐けたんだよ峡谷のマギ〜」
人の過去をペラペラ話し始めるそいつ。
てか、何でそこまで知ってるの怖い!!
「君に話すことは無いし彼女の過去も知らないけど…、そうだなぁ」
うーん、と悩む素振りを見せるユナン。
そして、ふっ…とバカにしたように軽く笑ったかと思うと。
「気になる過去は、今君の隣にいるに本人に聞いてみようかな」
突然の登場にざわつく会談。
彼の言葉にバッと彼が僕を見るが無視。
そして放り投げられたアラジンに向かって手を広げる。
「大丈夫だアラジーン」
「え、お姉さん!?」
「僕が受け止めてあげるからー、怖くなーい」
「お姉さんだから余計怖いのさ!」
「失礼な!!」
第201夜 お詫びの情報提供→←第199夜 こんなの嫌がらせだ!!
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ララ(プロフ) - 未だに更新し続けてくれてるのがとても嬉しいです。千年彗星さんの言葉の表現がたまらなく好きです。 (9月10日 2時) (
レス) @page40 id: 759c071471 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - きくさぶなそれさん» コメントありがとうございます！だいぶ前に更新し返信いただけるなんて思ってもみなかったです。執筆止まっていますが、時間あれば書いていこうと思ってます、今後もお願いします。 (2021年12月11日 18時) (レス) id: bc8271a1c1 (このIDを非表示/違反報告)
きくさぶなそれ(プロフ) - 次更新したのが何億年先でも、気合で読んで見せますから！！完結まで見届けてやりますよ！！！ (2021年12月11日 12時) (レス) id: 422828d005 (このIDを非表示/違反報告)
きくさぶなそれ(プロフ) - 一昨年位からはまり始めた作品で、今年も作品を更新してる。それだけでご飯が５０杯くらい食べれそうなくらいうれしいです！更新頑張ってください！！！と言いたいですが、でもやっぱり作者さんの気持ちが一番大事！体を休めて気が向いたらこちらにいらしてください！！ (2021年12月11日 12時) (レス) @page37 id: 422828d005 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！楽しみだと言って貰えてとても嬉しいです、今後ともよろしくお願いします。 (2021年7月24日 14時) (レス) id: bc8271a1c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2017年5月3日 0時
