第152夜 7年後の今、7年前の過去 ページ5
7年後の本拠地はずいぶん変わっていて。新しい仲間もたくさんいた。
もとからいた異種族たちは帰還を泣きながら喜んでくれた。新しい種族たちも、
『あれが噂の』
とか言ってて。
え、まって。噂ってなに怖い。
「A、本当に無事でよかった!! 君と仲間の帰還を祝って料理を振る舞うよ!!」
褐色肌でメガネの奥の瞳を潤ませながら、嬉しそうに作業にかかるセッタ。
いや、君たちって言っても、他の隊員も旧友と飲みに行ったりしてるんだけどね。
あ、そうそう。ここに帰ってきて驚きがたくさんあったんだよね〜。ライの成長はもちろん、
「ママ〜」
「テス、この人がAアルよ」
ファーラン譲りの髪色の男の子。ファーランとワヒードの子ども。
よかったね、ワヒード!! 君の今までのアプローチは無駄では無かったよ。だから今後、僕にアドバイスを貰いにくるのはやめてくれ。
『え? ファーランに誘いを断られた?』
『Aどうすればいいんじゃ!!』
『また誘えば?』
『それでまた断られたらどうするんじゃ!?』
『男なら当たって砕けろ!! 』
彼はそのあと何度玉砕しまくったことか…。
お疲れさまです。
「「守護神〜、特訓に付き合ってよ」」
げしっと座る僕にのしかかってきたのは、元は天使。今は大天使になったライの友達。
てか何? ライも含めてイケメンになりすぎじゃない? これ絶対モテてるだろ!!
「Aは帰ってきたばかりよ、休ませてあげないと」
「そうだぞお前ら」
あとこの2人。ソロモンとシバはめでたく結ばれて、お腹に命が宿ってる。シバの事が好きだったんだねソロモン。あの答え、もう聞くまでもないね。
「んで? 皆が進展を見せるなか君は相変わらずのぼっちなわけ」
「うぅ…、俺はもういいんだよ…」
えー、なにウーゴ。
僕が帰ってきた時より泣いてない?
「ね!! A姉達は今までどうしてたの? 死んだはずなのに生きてるしさ」
癖っ毛の髪の持ち主であるライが、僕とソロモンの間に無理矢理入り込む。
いや、狭い狭い。肘当たってるから。食事のとき不便だから!! ほら、ソロモン不機嫌になってるじゃん。謝っとけって。
「君たちの7年間、興味深いね」
できた料理を運び終わったセッタが席に着く。
のしかかった彼等も隣に座らせる。
「まぁ、隠すことでもないしね」
そう、僕たちはあの時。
死という選択肢しか残されていなかった。
そんな絶望のなかで。
救い出してくれたのはダビデの旧友である�猗爿瓩世辰拭�
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千年彗星(プロフ) - 夢雪さん» 読んでいただきありがとうございます! そして泣いてくださるなんて…! アルマトラン編を好きと言ってもらえて嬉しいです、ありがとうございます! (2018年3月25日 20時) (
レス) id: c15a2aa7e8 (このIDを非表示/違反報告)
夢雪 - 悲しすぎるです!(´；ω；｀)ｳｯ…すごく泣きました。無意識に気づいたら泣いてました。アルマトラン編私好きです。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: a2e26e90a4 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - ティナさん» だいぶ落ち着いてきました(*^^*) 声をかけてくださり感謝感謝です!! それに加え何回も見てくださってるとは…!! ゴールデンウィークあたりにはできると思うのでそれまで待っていてくださると嬉しいです(*^^*) (2017年4月28日 12時) (レス) id: 5483d583eb (このIDを非表示/違反報告)
ティナ(プロフ) - お久しぶりです！ 落ち着いてきましたか？ 何回も繰り返し見てます！ 更新楽しみにしてます！ (2017年4月27日 21時) (レス) id: c9a6aed029 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - マロンクリームさん» コメントありがとうございます!! だんだん落ち着いてきたので更新もそろそろできると思います! これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年4月23日 0時) (レス) id: 5483d583eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2016年6月25日 22時
