第115夜 通称セバスチャン ページ17
目の前に広がる暗闇に飛び込もうとする僕。
けれど…、
「ここを降りるんでしょ!?無理よ!!」
「シバ、早く行こうよ〜」
シバがビビってなかなか決断ができてないのだ。こんなやりとりは5回目で、呆れたソロモンとウーゴは先に行ってしまった。
「じゃぁ僕だけで行っちゃうよ?」
「いやよ!!Aだけずるい!!私も行きたい!!」
と、こんな感じに同じことを繰り返しているのだ。2人が行ってしばらく経つ。早くしないと帰ってきちゃうよ〜。
「絶対行くんだからーーー!!」
暗闇の中、煌々と照らす明かりを目印に辿り着いた最深部。
奥からは何やら話し声が聞こえ、時折笑い声が耳に入る。
「ところで小さき者よ。Aは来てないのか?」
「はいはい、居るよ!!」
2人の後ろから顔を覗かせる。
「シバはどうしたの?」
「あー、結局怖がって来なかった」
あれから皆の意見もあって今回は諦めると言ったシバ。結局来ないんかーい、と思った。
「おぉ!!Aか、久しぶりだな」
「久しぶりだね、�爛札丱好船礇鶚�!!」
マザードラゴン、通称セバスチャン。
これは小さい頃つけた名前で、それからこれで通ってる。
だって、セバスチャンの方が呼びやすいからいいかなって思って。
「お前なぁ、その呼び方やめろ。失礼だろ」
「いいじゃん。ね、セバスチャン!!」
「Aが呼んでくれるならかまわない」
と、頬を少し染めてドヤァとする。
、、、。
なんでドヤ顔なの?
「それより、さっきは何を話してたの?」
「今はそんな堅い話なしだ」
頬にすりすりと擦り寄ってぎゅーっと抱きつかれる。
「相変わらず歳をとらない身体なんだな。頬の柔らかさは本当に変わっておらん。匂いも優しく若々しい!!」
さらに抱き寄せられたかと思うと、ソロモン達を見据えて、
「分かるか?いや、分からんだろうな。Aのこの柔らかくモチモチした弾力のある肌。いい匂い。セバスチャンと呼ぶときのあの笑顔!!小さき者よ、分かるか?」
挑発するようにソロモン達に問いかける。
いや、こんな挑発にのるはず…
「分かります、マザードラゴンよ!!」
…。
のるんか〜い!!
ウーゴは他人事のようだけど、ソロモンが対立するように言い放った。
「嘘をつくでない」
「嘘ではありません!!俺らは昔からの仲です。少なくとも貴方よりも一緒に居た時間は長い。それに同じ人間です!!」
「種族など関係ない!!私は幼い頃から見てきた。私の方が仲がよい!!」
誰か助けて〜。
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千年彗星(プロフ) - 青鷺さん» コメントありがとうございます!! 小説共々、頑張っていくので今後ともよろしくお願いします(*^^*) (2016年6月28日 6時) (
レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - マリーネさん» コメント感謝です(*^^*) 読者さまが楽しんでいただけたら幸いです! 今後ともよろしくお願いします!! (2016年6月28日 6時) (レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
青鷺(プロフ) - 千年彗星さん» 小説もだけど、受験頑張ってください！！！勉強？なにそれおいしいの？ (2016年6月28日 6時) (レス) id: cb35208076 (このIDを非表示/違反報告)
マリーネ(プロフ) - むっか〜。シンドバッドむっか〜。 (2016年6月28日 4時) (レス) id: 252b10e98a (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - きゅーちゃんさん» 好きと言っていただきありがとうございます!! 今後ともこの小説をよろしくお願いします(*^^*) (2016年5月2日 17時) (レス) id: 113143dc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2015年8月1日 13時
