第56夜 紅茶 ページ7
「どうぞ…」
そう言いながら僕とシンドバッドさんの前に差し出された紅茶的なもの…。
うん。
見た目的には紅茶っぽいんだけどな…。
なんて言うか…。
匂いが…。
「さぁさぁ!!
この紅茶は王宮内で美味しいと言われているんだ!因みに俺のオススメでもあるぞ!」
あぁ。はい、そうですか。
誰も貴方のオススメなんて聞いてないですよ…。
「少し匂いは独特だがな!!」
と、まぁ。
こんなやり取りが行われる中、
紅茶を淹れてくれた女官さん達は部屋から退出。
「ニャ〜」
その後をついて行くようにクロも部屋から出て行った。
あいつ…。
逃げたな!!
くそ!!
「あっ危ないですよ!
こんな三十路の男と部屋に2人きりなんて!」
「大丈夫だよ。こんなお婆ちゃんになんて興味無いでしょ」
「お婆ちゃんなんて、そんな!現に主は若いじゃないですか!!あぁ。主がこんな奴に襲われなんかしたら…。考えるだけでおぞましいですよ!」
若いなんて見た目だけだし。
まして襲われるなんて…。
そんな事あるわけないない!
シトラーとの話も終わりを迎えて、
部屋の静かさを感じた頃…。
「アルキミア・アルカディーマ!!」
と、聞き慣れた声が中庭から聞こえ…。
あぁ。
またユナンの錬金魔法か…。
なんて考えていると、
「少し失礼するよ」
魔装をしたシンドバッドさんが
そう声をかけ窓から立ち去っていった。
ぽつん…。
そんな効果音が相応しいくらいのこの状況。
「暇だなぁ〜」
「中庭に行ってみては?
なんか一悶着ありそうですよ?」
シトラーのその言葉に暫し時間を費やして…。
「王宮探索も含めて行こうか!」
「はい!!」
ガタリ…。
と椅子から立ち上がると、
長い長い王宮の廊下を中庭目指して歩き出した。
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千年彗星 - 花臨さん» コメントありがとうございます(*^^*)進○の巨人にもそんなシーンがあるんでしょうか?よく知らないので時間の合間に読んでみようかと思います(*^^*) (2015年10月5日 0時) (レス) id: c561c3ef2a (このIDを非表示/違反報告)
花臨 - 凄く面白いです!更新を毎日楽しみにしてます! 89話「人間です」……進●の巨人ですかね(笑) (2015年10月4日 13時) (レス) id: 932ef91d5e (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星 - 紅鈴さん» コメントありがとうございます!更新率遅くてごめんなさい!!そう言ってもらえるととても嬉しいです(*^^*)頑張ります!! (2015年7月24日 21時) (レス) id: 81bd355fba (このIDを非表示/違反報告)
紅鈴(プロフ) - 千年彗星さん» いつも更新するのを待ってます!頑張って下さい!!v(*⌒0⌒)v頑張って♪ (2015年7月23日 21時) (レス) id: da4cbf1016 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星 - まめもちさん» コメントありがとうございます!なかなか更新できませんが精一杯尽くします! (2015年7月19日 17時) (レス) id: 3062e15b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千年彗星 | 作成日時:2015年2月3日 23時