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第51夜 茶番劇に終止符を ページ2

青く澄んだ空!!

潮の香りを運ぶ風!!

そして人々の活気ある声!!









そんな中…、

ドンドンドン!!



「すーいーまーせーん!!」



門を叩く一人の少女の姿…。









そして…、



「おい!貴様!!何をしている!!」

「え?何をしているって見てわかんない?」

「ふざけているのか!!」




その少女に槍を向ける
二人の衛兵の姿がそこにはあった。









「わー!中に入れてくれて助かったよ!」

「黙れ!!貴様!!今自分の置かれている状況が分かっているのか!!」




置かれている状況って…。



「両手を手枷で縛りつけられて、
君達に槍を向けられてる状況!!」




…。


て、あれ…?

何でこんな事になったんだ?









事のきっかけはそう、
ユナンの不法侵入発見から始まったのだ。

ユナンの侵入先である王宮に辿り着いたまでは良かった。

問題はそこからだ。

流石に人様の領域に足を踏み入れる訳だから、
礼儀として門を叩いたのだが…。



何故か危険人物扱いをされこの様だ…。









はぁ〜あ。
この手枷重いから早く外したいんだけどなぁ。


全く!
ユナンが不法侵入さえしなければ
こんなことにはならなかったのにさ〜。




「ニャ〜」

「大丈夫だよクロ。何とかなるさ」

「主に何かあったら私が命懸けで助けます!」




おぉ〜。
心強いよ!
シトラー!!



「それに、
我らの最高守護神にこんな物をつけるなんて…。









許せません…」




さっきまでの声色とは打って変わり、
声のトーンが低くなるシトラー。








最高守護神…ねぇ…。







僕なんかがその名を持つ権利なんて無いのに。





「主…。早くマギ様を探しましょう?
こんな奴等の為に主の大切な時間を使う必要ないですよ…」




あらら…。
シトラー何か怒ってる感じだね…。



チラリと肩に乗っているクロを盗み見る。



「…」



威嚇も何もしないクロ。

けれども、
前を行く二人の衛兵を見る目はとても冷たかった…。




「ほらほら、二人とも。
悪いのは僕なんだから。
そんなに怒らないの…」






でも…。


僕はこんな所で油を売ってる暇はないんだよね…。









そろそろ…。









こんな茶番劇は終わらせようかな…。

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千年彗星 - 花臨さん» コメントありがとうございます(*^^*)進○の巨人にもそんなシーンがあるんでしょうか?よく知らないので時間の合間に読んでみようかと思います(*^^*) (2015年10月5日 0時) (レス) id: c561c3ef2a (このIDを非表示/違反報告)
花臨 - 凄く面白いです!更新を毎日楽しみにしてます! 89話「人間です」……進●の巨人ですかね(笑) (2015年10月4日 13時) (レス) id: 932ef91d5e (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星 - 紅鈴さん» コメントありがとうございます!更新率遅くてごめんなさい!!そう言ってもらえるととても嬉しいです(*^^*)頑張ります!! (2015年7月24日 21時) (レス) id: 81bd355fba (このIDを非表示/違反報告)
紅鈴(プロフ) - 千年彗星さん» いつも更新するのを待ってます!頑張って下さい!!v(*⌒0⌒)v頑張って♪ (2015年7月23日 21時) (レス) id: da4cbf1016 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星 - まめもちさん» コメントありがとうございます!なかなか更新できませんが精一杯尽くします! (2015年7月19日 17時) (レス) id: 3062e15b98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千年彗星 | 作成日時:2015年2月3日 23時

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