第47夜 希望と喜び ページ47
西陽を浴びながら二人で歩く。
あれから少年を家まで送り届けた僕達。
ご家族に最初は凄く怪しまれたけど、
少年が事情を話すと泣きながら感謝された。
「ねぇ。ユナン」
「なんだい？」
「皆は僕に必要とされて嬉しいのかな？」
たまに思う…。
僕は誰かに必要とされる事は嬉しい。
だけど、
それは僕の気持ちなだけで皆は違うのではないのかと…。
『この僕が必要としていることを忘れないで！』
民集の前で言ったあの言葉。
彼等は何をどう感じたのだろうか…。
「また唐突だね…」
そう呟くユナンの横顔は微笑んでいた。
「ねぇ。どう思う？」
「嬉しいんじゃないかな？
人は必要とされることで生きる希望、喜びを見つけるんだ」
「なるほど…」
生きる希望、喜びか…。
もし、
そんな素晴らしいことをできているなら
嬉しいな…。
ふふふ…。
ふ〜ふふん。
「なにニヤついてるのさ…。
やめてよ。一緒に居ると思われたくない…」
「んな！！」
なんだよ！！
別にいいだろ！！
確かにちょっと引くかもしれないけどさ！！
「んも〜。そんなに拗ねないの」
別に拗ねてないし！！
勘違いも程々にしろよ！！
「もっと素直になりなよ〜。
ね？�爛�ロ�瓩發修�思うでしょ？」
そう言って、
僕の肩に乗っている猫の頭を撫でる。
…。
ん？
ちょっと待て。
今何て言った⁉
『クロもそう思うでしょ？』
クロ。
クロ。
「クローーー⁉」
おいおいおい！！
なに勝手に名前付けちゃってるの！！
「そう。クロだよ。ね？」
そう言って猫の頭を撫でるユナン。
その質問に答えるように喉を鳴らす猫。
茜色の西陽の中。
二人の影が長く伸びる…。
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千年彗星(プロフ) - 明日香の部屋さん» コメントの方ありがとうございます。私のなかで誰落ちかは決まっていますが、それは作中にて明らかにしていきたいと思っています。ので、今のところは秘密ということにしております! それも含めて楽しんでいただけると幸いです! (2018年6月24日 15時) (
レス) id: ca20c9b892 (このIDを非表示/違反報告)
明日香の部屋 - 質問です！これってユナン落ちですか？ (2018年6月23日 22時) (レス) id: 2712192e09 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - 練紅夜さん» コメントありがとうございます！！これからも頑張ります！！！ (2015年3月28日 7時) (レス) id: 009baac5cd (このIDを非表示/違反報告)
練紅夜 - スッゲーーーおもしろいです！！これからも頑張って下さい！応援しています。 (2015年3月28日 0時) (レス) id: ae8005f413 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - メイアさん» ありがとうございます！！ (2015年1月22日 0時) (レス) id: cae631ef11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2014年11月18日 23時
