第11夜 涙の魔法 ページ11
人の流す涙とは不思議なもので…。
誰かを思って流す温かい涙もあれば、
辛く悲しくて流す冷たい涙もある…。
それは流す人によって系統が変わる。
まるで涙の魔法みたいだ…。
今、僕の目の前で一人の女の人が杖を
大事そうに抱えて泣いている…。
しかし、その涙は不思議と嫌なものなんかじゃ無く、その両目から止まることを知らない涙はとても綺麗で…。
僕はこの人の事は全く知らないけれど、
もし親しい仲だったらなんと声を掛けてあげるのだろうか？
こっちの世界に来てからは、仲間と言う仲間が居らず殆ど単体で行動していた僕。
もしかしたら、
時間の流れとともに慰め方を忘れてしまったのだろうか…？
「A〜！！会いたかったよー！
今まで何処にいたのさぁ！！」
そんな思いを消し去るかの如く
凄い力で抱きついてくるユナン…。
いや。
待て待て待て待て！！！
「ユナ…ン…。キツイ…。死ぬ…」
「A〜」
…。
ダメだこいつ。
完全に僕の声聞こえてないわ…。
見た目によらず結構な力だな、おい！！
「おい、ユナン。さっき言っていたA
と言う奴はこちらのお嬢さんのことか？？」
そんな鶴の一声でユナンから解放される。
あー。死ぬかと思った…。
ん？それにしてもこの人何処かで聞いた
容姿だなぁー。
んー。どこで聞いたっけなぁ〜。
『A。
もし、旅の途中で�爛轡鵐疋丱奪畢瓩辰討い�
紫髮の男に出会ったら近づいちゃダメだからね！』
『？なんで？』
『そのシンドバッドって奴は、
�犲軍い僚�ったらし�瓩罵�名なんだ。
Aは小柄で可愛いからいつ襲われることか知れたもんじゃないよ！』
あぁ〜！
シンドバッド！そうそう！
思い出したわ〜。
確かユナンに警告を受けたんだ！
にしても、あの二人仲良いんだなぁ〜
じゃれ合ってるよ！あはは！！
「主。あれはじゃれ合ってるのではなく、
言い争っているんですよ？」
あれ？そうなの？
さっすがシトラー！賢い賢い！！
さすが僕の自慢の仲間！
ふふふふ！
例えば…。
高く分厚い壁があったとして。
それは一人で乗り越えられるだろうか？
いや、不可能に近いのではないのだろうか？
そんな時、頼れる仲間がいると言うことは
光栄なことで。
もう二度とその大切な仲間を失わないように
頑張ろうって。
そう、思うんだ…。
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千年彗星(プロフ) - 明日香の部屋さん» コメントの方ありがとうございます。私のなかで誰落ちかは決まっていますが、それは作中にて明らかにしていきたいと思っています。ので、今のところは秘密ということにしております! それも含めて楽しんでいただけると幸いです! (2018年6月24日 15時) (
レス) id: ca20c9b892 (このIDを非表示/違反報告)
明日香の部屋 - 質問です！これってユナン落ちですか？ (2018年6月23日 22時) (レス) id: 2712192e09 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - 練紅夜さん» コメントありがとうございます！！これからも頑張ります！！！ (2015年3月28日 7時) (レス) id: 009baac5cd (このIDを非表示/違反報告)
練紅夜 - スッゲーーーおもしろいです！！これからも頑張って下さい！応援しています。 (2015年3月28日 0時) (レス) id: ae8005f413 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - メイアさん» ありがとうございます！！ (2015年1月22日 0時) (レス) id: cae631ef11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2014年11月18日 23時
