【呪術廻戦】猫を飼ったら真人だった件５【男主】 (ページ32)

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32．渾と猫ページ32

僕のかけ声で恵と順平も構える。

相手は特級相当の呪霊だから、本当は撤退も視野に入れるべきだ。

でも、コイツは出来るだけ早く倒したい。
外にいる悠仁たちの様子も気になるし、あの緑の化け物も＿＿

A『顕現＿＿＿＿＂叢雲剣＂』

叢雲剣を召喚したら呪霊がたじろいだ。

A『へぇ、これが怖いんだ？

まぁ……特級呪霊といっても、僕の＂仲間＂に比べたら弱いもんね』

仲間というのはもちろん、僕の飼い猫たちのことで。

＂崩壊＂による自動防御がない今、闇雲に突っ込むのは危険だ。

相手は特級だけど……叢雲剣なら身体能力の向上に、特級呪具として大きいダメージを与えられるはず。

恵「来るぞ！」

順平「＿＿っ！澱月、守れ！」

呪霊は掌に呪力を集め、僕たちに向かって光弾を発射してきた。

僕は剣の雷光で弾くけど、2人は防ぎきれなかったようで＿＿

恵「ッ……！＿＿＿＿＂玉犬・渾(こん)＂、＂鵺＂！！」

そのまま距離を詰められた恵が玉犬・渾を召喚して攻撃を避けた。

同時に鵺も召喚して式神2体を同時に操る。

恵「俺が注意を引き付けておく……！」

A『今の僕なら叢雲の術式も使えるはず……、雷光よ、迸れ＿＿＿＿＂雷影光＂！！』

いつか叢雲に見せてもらった技を発動させ＿＿雷光の斬撃を飛ばせば、呪霊の両腕をたやすく斬り裂いた。

呪霊は致命傷は免れたものの驚いた顔で僕を見てきて。

A『僕が危険だって分かったみたいだね。でも、もう遅い＿＿！？』

指の呪霊「……！」ﾆﾔ

順平「へっ……？」

呪霊に追撃しようとしたら、そいつは近くにいた順平の側まで移動し＿＿

順平「こ、これって……」

恵「吉野っ！！クソっ、人質のつもりか……！？」

再生させた片腕で順平の首を掴む。

まるで人質だとでも言うように、呪霊はけたけたと笑いながら僕たちに見せつけた。

まだ呪術師になったばかりの順平には特級呪霊に抗うすべなんかない。

A『順平っ……！？今助けに＿＿』

指の呪霊「＿＿っ！！」ｸﾞｲｯ

順平「うっ……い、痛い……」

すぐに駆け寄ろうとしたら、呪霊は順平の首に鋭い爪を食い込ませた。

順平の細い首からは赤い血が流れ出す。

それを見て僕は立ちすくんだ。

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