19．林檎と猫 ページ19
宿儺「ククッ、この程度で赤くなるか。まるで良く熟れた林檎のようだぞ？」
A『宿儺のせいだよ//』
宿儺「俺のせいか？
まぁ、そうだな……口付けの礼だ。お前の疑問に答えてやるとすれば＿＿＿＿」
そこまで話し、宿儺は首元に顔を埋めてきた。
悠仁と同じふわふわなピンクの髪が当たってくすぐったい。
そんな宿儺を疑問に思っていると＿＿
宿儺「……もう、我慢ならなかっただけだ。
俺の目の前にいるのに。
手を伸ばせば届くというのに……A、お前に触れられないのがこんなにもどかしいとはな」
宿儺は呟くように話す。
顔をあげずに首元で囁かれるから、吐息がかかってそれも緩い刺激になった。
A『……そっか。ねぇ、宿儺＿＿』
宿儺「……なんだ」
僕の問いかけにも宿儺は顔をあげない。
それで、僕は宿儺の耳が赤くなっていることに気づき＿＿
A『宿儺の耳も赤くなってるよ？』
宿儺「……よし、今からお前を抱く」
A『えっ……！？』
僕が余計な指摘をしたせいで宿儺を怒らせてしまったかも。
顔を上げた宿儺は獲物を見据える目で僕を見下ろし＿＿
宿儺「＿＿＿＿俺の前で男の名前を出した罰だ。
せいぜい、俺の下で啼いていればいい……あぁ心配するな。初物のように大事に抱いてやるからな」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
A『宿儺……？それだけは、やめっ……ん……//』
宿儺「俺を受け入れろ、A。他の男との記憶などすぐに上書きしてやる」ﾁｭ
宿儺は本気らしい。抵抗しても簡単にねじ伏せられ、またキスをしてくる。
もう��崩壊��を発動しようとしたら＿＿
叢雲「主殿から離れろ＿＿＿＿��両面宿儺��」
宿儺「お前は……！ケヒッ、千年ぶりだなぁ？
＿＿＿＿��
��八岐大蛇��と呼ばれた呪霊＿＿叢雲は光の剣を宿儺の喉元に突きつける。
叢雲「主殿に無体は許さない」
宿儺「お前の存在は薄々感じていたが……まさか、生得領域にまで入り込むとはな」
叢雲は僕の魂の中にいたから出てこれたのかな？
すると、宿儺の呪力が揺れ動き＿＿
宿儺「＿＿だが、貴様を呼んだ覚えはない。即刻立ち去れ」
叢雲「ッ……！！」
剣を掴む叢雲の右腕から呪いらしい紫の血が飛び散る。
そして、不可視の斬撃によってそのまま斬り落とされた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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作者名：シュリィ | 作成日時：2023年5月7日 20時
