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11.責任と猫 ページ11

隣の教室に連れてこられ扉を閉められる。


五条先生に促されとりあえず椅子に座った。






五条「僕、最初に言ったよね?宿儺に何かされたらすぐ言うようにって」


A『すみません……無害だと思って黙ってました』



五条「君には僕と同じく、術式の絶対防御があるからね。宿儺も手出しできなかったのか。


でも、____」






五条先生は距離を詰めると、目隠しを外して僕を見下ろす。


久々に見た六眼は空のように綺麗で思わず言葉に詰まる。






五条「宿儺に言い寄られてるのを黙ってたのは感心しないなぁ」



A『っ、断りましたからね?』



五条「へぇ?だけど……他の奴に言い寄られているって知ってたら、僕も積極的になったのに」






少し屈んで僕の頬をするりと撫でてくる。

先生の六眼から目を離せずにいると、どこか歪んだ笑みを向けられた。


危ない雰囲気を感じたから椅子から立ち上がろうとするも__






五条「__逃げないで」


A『せん、せい……?』






五条先生の方が早く、すぐにまた抱き寄せられてしまった。






五条「……はぁ、生徒と先生なんて関係じゃなかったら良かったのに」






『僕にはもう可愛い猫が』なんて思ったところで。






悠仁「__ちょっと待ったー!!」






急に教室の扉が開いて同級生達が入ってくる。


どうやら、教室の外で僕たちの会話を盗み聞きしていたらしい。

皆んなが来たことで五条先生はようやく離してくれた。






五条「あれ、悠仁達も聞いてたんだ?」






悠仁は先生に詰め寄って__






悠仁「先生……元は俺のせいだから。そんなにAを怒らないでよ。

もしAが罰則を受けるってんなら……俺が受ける!」



A『悠仁?でも……僕がやったことなのに』


順平「!虎杖君とA君が怒られるなら僕も……!」






2人が庇うように先生に懇願する。

宿儺との接触を隠してたわけだし、罰則があってもおかしくない。


それなのに、恵と野薔薇も加わってきた。





恵「俺も受けます。虎杖と部屋が近かった俺にも責任はありますし」


野薔薇「連帯責任ってこと?私はそれでもいいわよ」



A『いや、良くないよ!?僕が黙ってたのが悪いんだ』


恵「……俺には五条先生が私情を挟んでるように見えるけどな」





僕が諭しても皆んな引くつもりはないみたい。

そんな生徒たちの態度に五条先生はため息をついた。










__________

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作者名:シュリィ | 作成日時:2023年5月7日 20時

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