第42話 ページ22
ー12話の続き
少女が居なくなると、絵の具は益々輝きを失ってきました。
そんなある日、水色の絵の具が戻ってきたのです。
パレットの上に置いてある水色の絵の具の横には、少し大きめの輝いているワインレッドの絵の具がありました。
その絵の具を持ってきたのは、水色の絵の具と同じ髪色をした少年でした。
少年は、2色の絵の具を見てこう言いました。
ー僕があの子の分も元の色に必ず戻します。
少年はワインレッドの絵の具を出し、少女が持っていた折れた筆を白のリボンで結び、筆の先に絵の具をつけ、再び絵に描きました。
黄色の絵の具の髪色をし、悲しい表情をした少年が泳いでいる海の絵に水色を入れました。
隣にイルカも描きました。
すると黄色の少年の顔には、偽りのない素敵な笑顔があり、悲しい顔をした少年はもう何処にも描かれていませんでした。
次は緑の絵の具の髪色をしている険しい表情をした少年がいる森の絵に色を入れました。
花にワインレッドを、空には水色を入れました。
そして緑の少年の肩に鷹を描きました。
すると緑の少年の顔は少しだけ微笑んでいる顔に描かれていました。
次は、青色の絵の具の髪色をしている悲しそうな苦しそうな表情をした少年とその隣にいるピンクの絵の具の髪色をしている泣いている少女が一緒に夜空を見上げている草原の絵でした。
少年は絵の具をつけましたが、なんと絵が絵の具を弾いたのです。
まるで、“自分にしか勝てない。自分だけしか信じられないんだ”と言っているかのようでした。
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猫苺(プロフ) - コメありがとです! (2015年1月17日 18時) (レス) id: c342f71c4d (このIDを非表示/違反報告)
カドレア - 良かったです!頑張って下さい! (2015年1月17日 17時) (レス) id: 4e6a9a3a35 (このIDを非表示/違反報告)
猫苺(プロフ) - 本当ですか!?こっちも嬉しいです(^∇^) (2015年1月8日 7時) (レス) id: c342f71c4d (このIDを非表示/違反報告)
黒銀竜(プロフ) - とても良かったです (2015年1月7日 22時) (レス) id: 5818bc9f50 (このIDを非表示/違反報告)
紅凛(プロフ) - 了解しました!よかったです!黒子だけだとなんか可哀想な気がしてたので← キセキ全員と再開出来るといいですね! (2015年1月6日 12時) (レス) id: f132fb44ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫苺 | 作成日時:2014年12月14日 19時