【カゲプロ】カノの溺愛事情。-猫目美青年と容姿端麗少女-*４* (ページ1)

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ヘッドフォンアクターページ1

「Aちゃんの学校に行ってみたい！」というマリーの一言で俺達はAの中学校に潜入した。転入生という設定で制服はナナミ達が持っているメモ帳で用意でき、手続きとかは必要ない。
あのメモ帳はどこで売ってあるのだろう。欲しくなってきたんだが。

「……はいっ、今日から５日間３年Ｂ組の生徒になる人達です！さ、自己紹介をどうぞ！」

「あ、……木戸つぼみです。よろしく」

「鹿野修哉でっす♪」

「それじゃ木戸さん達は窓際の席に座ってくださいね。では、ＨＲを終了します」

担任にそう言われ、俺達は一番後ろの席に座る。ちなみに年齢は15歳という事にし、セト･マリーはＡ組、キサラギ･ヒビヤはＣ組、シンタロー･エネ･コノハはＤ組だ。エネとコノハは、貴音と遥になっている。

「ねぇつぼみっ」

１時間目開始から数分後、ノートに先生が黒板に書いたのを写しているとカノが小声で話しかけてきた。

「何だ」

「実は教科書全部忘れちゃったんだよね～……見せて？」

「はぁ？」

アホか？うん、アホだ。全部忘れるなんて、アホとしか言い用がない。

「しょうがないな……ほら、机つけろ」

「わーい♪」

俺はそう言って教科書を開き、カノの方に寄せて見せた。
……近い、必要以上に近い。密着しすぎだろ、これは。
カノは俺の右隣にぴったり……いや、べったりくっついている。耳元で話されているから吐息が耳にかかり、身体が石のように固くなり顔が熱くなる。

「？つぼみ、どうしたの？顔赤いよ？」

「お、お前……わざとだろッ……!!」

「えー、何の事かな～？僕バカだから分かんなーい」

ヘラヘラ笑いながらそう言うカノの太ももを思いきり掴むと、カノの笑顔は一瞬にして歪む。

「ご、ごめんってば!! だからほら、早く離して!!」

「……キスしてくれたら許す」

「え、今？ ……授業中だよ？」

「あぁ。今じゃないと許さない」

「う、うん、分かったから目閉じて？」

カノはそう言って口元をノートで隠し、俺の顎を持ち上げてキスをする。皆がいる中で秘密でしているから余計にドキドキする。そう思いながらカノとキスをしていると今度は舌で俺の口をこじ開け、舌を絡ませてきた。

「んッ、はぁっ……しゅう……や、音……バレるぞっ……？」

「大丈夫だよ、つぼみの能力で隠せば」

「あ……そう、だったな……」

そして俺は存在を薄くし、キスを続けたのだった。
休み時間、カノの周りには沢山の女子が集まっていた。