元社畜転生少女は働かずに傍観したい3【REBORN】

No.93 ページ12

後、変わったことと言えば、雲雀先輩への弁明でしょうか？
未来編へ飛んだことと、関係はないとは思いますが。


ヴァリアー戦中はなんだかんだと理由をつけて逃げていましたが、それが終わってしまった以上逃げられもせず。

呼び出された私は応接室にプチ軟禁されかけ、話すまで帰れま10が開催されてしまったのです。


まあ、嘘をついても仕方がありませんし、つきようもなかったので正直に話しました。


止むを得ない事情があり、参加することになってしまった、目立ちたくはないから、普段と違うあの姿をしていた、と。


……ええ、嘘は言っていないのです！嘘は！
全てではありませんが真実ですし。

雲雀先輩はなにか言いたげな顔をしましたが、最終的には「誤魔化されてあげるよ」という言葉と共に引いてくださいました。


……あれ、引いてます？これ。
……ま、まあともかくそう収まったと記憶しています。



断じて普通……普通？……普通の先輩後輩関係なのです。


ですから、どう転んでけ、け、結婚という運びになったのでしょうか！？


そもそも雲雀先輩って結婚とかする人なのですね。それが純粋に驚きなのですが。
原作にありませんでしたよね、そんなこと。

……原作破壊じゃないですかーヤダー！！



まあ、何かしかの理由があってこうなったのでしょうが……謎です。

十年後の自分が殆ど寝たきり、人形のようだったというのもにわかには信じられませんしね。


後、天涯孤独……兄を失ったということも。
まあでも、あの兄のことですし、行方を眩ませても、多分どっかで生きていると思いますよ。
なんとなくの自信ですが。

ですから、ショックで寝込む……ということはないと思われます。薄情な妹でごめんなさいね！

ですから、本当に、何もかも謎ですね。十年後の世界って一体……。


そっと机の上の写真たてに目を滑らします。
そこには双方仏頂面の新郎新婦の写真がありました。
……雲雀先輩と未来の私ですね！何故！！


確かに、写真の私の目は死んでいました。
それは緊張で、とかではありません。

何か、こう、『空虚』なのです。何も無いのです。



……うーん。

結婚に至る経緯も、私がこうなった原因も、皆目検討がつきません。
これは、雲雀先輩に聞くしかないでしょうね……。
とても気が引けますが！仕方ないでしょう！

……はあ。まだ再会していないというのに、既に胃が痛いとは、これ如何に。

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