元社畜転生少女は働かずに傍観したい3【REBORN】

No.94 ページ13

あと一番変わったことは……ええ、ついに夢の中で初代の方々と会えなくなったことでしょうか。


元々、会えなくなることは分かっていたし、未来編も近付いていたのでもしやとは思っていたのですが……。
やはり、ええ、寂しいですね。


それはちょうどヴァリアー編が収束したその日のことでした。

ああ久しぶりに来たな、と思っていたら、険しい顔をしたジョットさんが出迎えてくれて。
その顔を見れば、自ずと分かりました。
もうこれが最後なのだ、と。


勿論悲しかったです。寂しかったです。

元より私の心の家は、ここにありましたから。
勿論、実の兄もいますし、あれも家族ではありますが……休息を取れる家、では無いんですよね。

心の平穏の形が、もう、ここそのものになっていました。出来ることならばここで過ごしたいとも思いました。

それでも、ジョットさんが、「離れていてもファミリーだ」と微笑んでくれたから。

Dさんが、「貴女は自慢の娘です」と抱き締めてくれたから。

エレナさんが、「ずっとずっと大好きよ」と、頬にキスをしてくれたから。


私はきっと大丈夫なのです。
現実を投げ捨てて逃げることはしません。

その為に、ジョットさんに宣誓もしました。
あなたの子孫と、みんなの未来のために、戦いますよって。

思えば初めて明確に、十代目の時代から来たことを伝えた気がします。
これも時空の歪みに関わりますでしょうか……。
……じ、ジョットさんにしか伝えてないので大丈夫ですよね。ね？

ジョットさんは微笑んで、激励を飛ばしてくださいました。

ですから私、戦います。
ボンゴレファミリーの一員として、恥のないように。



…………と、少ししんみりしてしまいましたが。
これもおそらく、関係ないですよねえ。

私のことですし、何があってもこの事は自分から話さないはずですし。
超直感持ちの沢田くんにバレるのならば兎も角。
沢田くんだって、察知したとして、雲雀先輩に教えたりすることは無いですよね。


じゃあ、一体、何がどうして私は雲雀先輩と？


そうしてうんうん唸っていた私は、背後に近付く影に気付かないのでした。


ーーーーー

お久しぶりです、ミドリです。
落ち着いて更新を再開出来そうになったので、またゆるゆる更新開始します。
ずっと更新できず申し訳ありませんでした…。

これからも元社畜転生少女をよろしくお願いします。

No.95→←No.93

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す