-32- ページ32
青Side
時間も時間だしとお開きになり、
ふっかはラウールと、室くんは一人、
佐久間と照と阿部は三人で帰って行った。
「じゃあ俺めめ送ってから帰るね」
「…いや。ちょっと涼太康二頼むわ。俺が目黒送る」
「「「へ？」」」
俺の言葉に見事なまでにハモる三人に
思わず笑ってしまった。
「ふはっ(笑)別に揉めたりしねぇから安心しろ。…まだ少し話し足りねぇんだよ」
「えぇ〜。めめ大丈夫？嫌なら嫌でえぇよ〜？」
「大丈夫だよ康二くん」
そんな俺らを見て心配そうな康二を
きっと察してくれたであろう涼太が連れて行った。
「さ、帰るぞ」
「はい…。」
涼太とだったら手を繋いで歩くし、
きっと目黒も康二が相手だったら同じなんだろうけど、
今日は相手が違うから少し先を歩いて
目黒が付いてくるのを確認して話し出すことにした。
「あいつってさ、どんなん？」
「へ？」
「お前の前だと」
「…かっこいいです。すごく」
「あいつが？」
「はい。」
いつも甘えてばっかりで
皆から可愛い可愛いって愛されてるのに…。
何だよそれ。
「男らしくていつも俺を守ってくれます。」
「…あいつは守られる側だろ」
「そうですか？康二くんは俺のヒーローですけどね」
悔しい…。
俺の知らない康二がいるのが。
それを知っているのがおそらく世界でたった一人、
ここにいる目黒だっていうのが非常に悔しい。
「あいつはずっと可愛いけどな。ず〜っとしょっぴーしょっぴーって俺に付いて来てさ、すっげぇ俺のこと好きじゃん？ほんと可愛いんだよあいつ」
だから、少し牽制。
お前の知らない康二を俺も知ってますよって。
「可愛い康二くんかぁ…。俺は想像出来ませんね」
「だろっ？」
つい声が大きくなってしまったけど仕方がない。
だって可愛い康二は俺だけのもんだもんね〜♪
「はい。だって康二くん、いつも俺のこと守ってくれるし抱き締めてくれるし。さらっと手繋ぐのとかすごくスマートだし。」
「…」
「あ、翔太くんは知らないと思うんですけど、康二くんってめちゃくちゃキス上手いんですよ。そういうとこも大人でかっこいいんですよね〜」
目黒の知らない康二を知っていることに上機嫌でいたら
急にデカい爆弾を落とされた。
翔太くんは知らないと思うんですけどってお前、
喧嘩売ってんな？
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真夏野スピカ(プロフ) - かおりさん» パス外しました！ (2020年12月14日 0時) (
レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 楽しみにしてます！ありがとうございます！ (2020年12月13日 19時) (レス) id: 471bec5651 (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - テンプレ返信ごめんなさい… (2020年12月13日 18時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - かおりさん» コメントありがとうございます！Part2は現在作成中のためパスを付けてるんです…。０時には開けるようにしますのでお待ちいただけたら幸いですm(__)m (2020年12月13日 18時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - トマト鍋さん» コメントありがとうございます！Part2は現在作成中のためパスを付けてるんです…。０時には開けるようにしますのでお待ちいただけたら幸いですm(__)m (2020年12月13日 17時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真夏野スピカ
| 作成日時：2020年11月13日 19時
